2023年12月の鑑賞リスト。例によって「DVD以外で初見のみカウント」というマイルールを適用。作品の頭には年間の通し番号をつけ、( )内は月間累計を表す。さらに、個人評価を★1~5で表し、作品の公式ホームページや予告編にジャンプするURLをつけた。


200(08)『ほかげ』★★★★


「坊や」の目を通して敗戦直後の日本にくすぶる戦争の残滓を描くという塚本晋也監督の試みに引き摺り込まれた。


第1部というべき屋内編の趣里、第2部というべきロードムービー編の森山未來、この2人に共通する鬼気迫る演技は圧巻の一言に尽きる。


そして、唯一2人と接点を持つ「坊や」を演じた俳優の目力は凄まじかった。


大日本帝国軍が遂行した侵略戦争の結果、加害者たちの中に生まれた被害者たちという直視し難い現実に光を当てた塚本監督と、この重苦しい作品に参加した俳優たちに心から称賛の拍手を贈りたい。


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