『いぬのきもち』が分かってない | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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みなさんは『いぬのきもち』って雑誌をご存知ですか?

 

書店には並んでいないのですが、

定期購読で買える雑誌で創刊当初は実に画期的な内容でした。

 

強制服従訓練全盛の中、西川文二先生の監修の元

「犬は怒鳴ったり体罰を与えたりせずに褒めて伸ばしましょう」

真っ当なしつけ方針を打ち出したのです。

 

最新刊でなくても過去の古本をヤフオクで1年分購入すれば、

子犬を迎えてからシニアになるまで、トレーニング方法や四季の手入れ法や健康と医療についても学べる初心者飼い主さんはもとより何頭も生活を共にしてきた人まで気軽に時間の開いた時に勉強できる良い雑誌です。

 

 

ただ、近頃は西川先生だけに頼らず(頼れず?)他の古い知識のトレーナーにまで記事を頼むようになったのかおかしな内容の記事が散在するようになりました。

 

WEB MAGAZINEのいぬのきもちですが

 

帰宅直後の「かまってほしい」というおねだり吠えには、すぐにかまわず、まず自分の身支度をすませてしまいましょう。

 

これを行うことで、「帰宅してすぐに吠えなくても、あとでかまってもらえる」と学習させましょう

 

ってなんやねん!?

 

 

せっかく帰ってきた飼い主さんを歓迎して「さびしかったよ〜😢 会いたかったよ〜」って伝えてくれてるのに、なんでそれを無視して着替えしなきゃいけないんですか😠

 

まさに意味不明の行動で「帰宅してすぐに吠えなくても、あとでかまってもらえる」なんて論理的に考えて学習するわけないですよね。

 

「あれ、ボクの気持ち伝わってないかな?」って思って、より大きな声でアピールしたり、

前足でどついて「ちょっと、聞こえないの?」って行動がエスカレートするのがオチです。

 

 

 

昔はこの手のトンチンカンなしつけ指導が多かったんですよね。

 

帰宅して愛犬が興奮していたら、穏やかに「ただいま!お留守番おりこうだったね。えらかったね」って伝えながらスキンシップをとって、落ち着いたら「さぁ、着替えるから待っててね」って伝えて用を足し、それから「待っててくれてありがとね」って褒めて一緒に遊ぶなどというルーティンを作ればいいだけじゃないですか。

 

 

 

「遊びに誘うときは必ず飼い主さんから行うようにしましょう」ってのも変な話で、

子犬が遊んで欲しい時には遊んであげずに、子犬がひとりでくつろいでいる時に飼い主からおもちゃで遊びに誘うしかダメなんて訳のわからない指導しないで欲しいものです。

 

大切なのは犬の要求を正しく理解していることを伝え要求に応じられる時は応じ、

応じられない時は「今はできないので待ってね」を根気よくおしえることではないでしょうか?

ってのも変な話で、

「待ってね」

「もうおしまい」

 

このフレーズを伝えたら決して吠えや引っ掻きに根負けしてなし崩しに対応しないこと。

 

そして待たせたときは「待っててくれてありがとね」って言って要求に応じること。

 

こういう積み重ねこそが犬とのルール作りに最も重要なことだと思います。

 

 

いまだに犬を騙すようなしつけテクニックや、どう考えてもそれでそうは受け取らないだろうと思うようなアドバイスは信じない方がいいですよ。

 

そんな指導をする人は本当は『いぬのきもち』がよく分かっていない人です...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか久しぶりに食べたくなったので↓