はるばる来たぜ花粉症 | 病気にならない体作り、穏やかなワンニャンライフ♥ chicoどうぶつ診療所の徒然日記。

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病気を治療するのではなく、病気にならない体を作ってあげたい。
少しでも穏やかに最期の時を迎えさせてあげたい。
動物と飼い主様に寄り添える獣医師を目指します。
著書『獣医師が考案した 長生き犬ごはん』

こんにちはニコ

 

昨日は風が吹き荒れていた1日でしたね風

気温的には暖かかったので問題なかったですが、今日の寒さで昨日の風だと、結構寒かったんじゃないかと思ってしまいます汗


早く春になって欲しい反面、憎きアイツが暴れる時期でもあるのでちょっと憂鬱…


憎きアイツ…スギ花粉ですDASH!


私が住んでいた北海道の道北にはスギ花粉がないので、今まで花粉症とは無縁でしたが、北海道を離れて4年目の去年。

ついについに、私にもやってきました…


私の場合は、皮膚に症状が出るタイプの『花粉症皮膚炎

 

 

元々持っているアトピーが酷くなったのかなぁなんて思ってたのですが、症状がほとんどでない顔にも赤みやカサつき出てきたので、ついにこの季節か…とガーン

 

 

このにっくき花粉症。


最近だと、テレビでも花粉症で悩まされてる野生のお猿さん猿が映っていたりしますが、犬猫さんでも花粉症の症状が出ています犬黒猫


先程も書きましたが、私が住んでいた北海道の道北にはスギ花粉がなかったため、関東の動物病院に勤務を始めてから犬猫さんの花粉症を知りましたあせる

 

 

でも、今考えれば人間が花粉症になるんです。

犬猫さん始め、動物だって花粉症になりますよねあせる

 

人間の場合の花粉症は、CMでもよく見るように「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」が主症状になることが多いのですが、犬猫さんの場合は皮膚に現れるケースが多いです。


そのゆえ、飼い主さんも単なる皮膚炎かなーという認識で、花粉症だと気付かないケースも多々あるはず…

 

 

犬猫さんの花粉症では、

 

・発赤、発疹
・痒み
・目の腫れ、痒み、充血

 

が主に見られますが、他にも咳やくしゃみ、鼻水など、人間と同様の症状が見られる時もあります。

 

上記の症状が、季節的に、特にスギ花粉が飛散し始めましたよーという時期に見られる場合には、花粉症の可能性大です。

 


そもそも、花粉症とはアレルギーの1つで、即時型アレルギー(Ⅰ型アレルギー)と呼ばれるもの。


通常、私たちは体を守るための防御システムとして『免疫』が働いてくれるのですが、この『免疫』があるものに対して過敏に反応(免疫が暴走)してしまうことで現れるものを『アレルギー』と呼びます。

 

その中でも、花粉が皮膚を通して体内・血液中に流れ込むことで、アレルギー反応として現れるのが『花粉症』です。

 

なので。

人間同様、花粉から体を守ることで症状は軽くなりますし、体側のバリアをしっかり整えることでも症状の軽減が期待できるのですぴかっ!

 

 

花粉からの防御としては

 

・空気清浄機と加湿器のダブル使い
・お散歩時にはナイロン製のお洋服で体をカバーし、早朝と風が強い日は避ける

(飛散花粉が多いので)
・帰宅後はブラッシングして花粉を落とす
・ウェットティッシュなどで拭く

(添加物の少ないものを使用しましょう)

 

などが挙げられます。


花粉をしっかり落とそうと毎日シャンプーされるかたもいらっしゃるようですが、皮膚の大事な皮脂までも過剰に落としてしまいます。
皮脂がなくなることで、皮膚バリアが破綻し、症状が悪化してしまうこともありますので注意してくださいね。

 


体側の防御としては

 

・炎症を抑えるためのサプリメント(サーモンオイル、クリルオイル)
・腸内環境を整えるサプリメント(プレオバイオティクス、プレバイオティクスなど)
・免疫力を整えるサプリメント

 

などを使うのがお勧めです。

 

因みに、北海道にはスギ花粉がないっていいなーキラキラとよく言われましたが、北海道はシラカバ花粉による花粉症があるのですゲッソリ

(有り難いことに私はシラカバ花粉の攻撃には問題なしでしたウシシ

 

 

地域によって様々な花粉症がありますが、花粉からの防御・体の防御については一緒!!

 

 

これからが本番を迎える花粉症。
少しでも症状を軽減して、気持ちのよい春を迎えたいですねsakura03