こんにちは![]()
あっという間に土曜日…
今週は月曜日から謎の目眩に襲われ、何故か午前中は全然動けなかったんです![]()
念のため病院に行ったら、やっぱり貧血が進行![]()
昨年夏に、重度の貧血が発覚してから、しばらくは頑張ってレバーペーストを作ったりしてたんですが、調子が良くなってきたし、粘膜の色もピンクに戻りつつあったので、年末くらいから作るのも食べるのもサボってました![]()
そりゃ約2ヶ月ちゃんと鉄分取ってないんだもん、貧血になりますよねー…
医者の不養生とはこの事だなと痛感しております![]()
さて。
貧血は犬猫サン含む動物でも起きます。
シニアの子も貧血傾向が見られますが、腫瘍を患っている子・抗がん剤など積極的治療を行っている子でも見られます。
『数値では正常でしたよー』
というお声もありますが、病院で検査するだけでは、真の意味での貧血はわかりません。
外注検査などで、血清フェリチンという項目を調べなければいけないのですが、ペットの世界はフェリチンまで測ることはあまりないかもしれません…
貧血にはいくつか種類がありますが、今日はその中でも最も多い『鉄欠乏性貧血』のお話です。
鉄はその働きによって3種類(機能鉄・貯蔵鉄・組織鉄)に分類されます。
機能鉄:血液や筋肉内に含まれていて(70%)、酸素の運搬を行う。
貯蔵鉄:肝臓や脾臓、骨髄、筋肉で蓄えられている鉄。
組織鉄:髪の毛や爪などの組織に含まれ、組織成分として存在。
鉄は、貯蔵鉄
機能鉄
組織鉄 の順番で消費されていきます。
イメージとしては
貯蔵鉄:銀行に預けているお金(貯金)![]()
機能鉄:自宅に置いてあるお金(月の予算)![]()
組織鉄:お財布の中のお金![]()
と言った感じでしょうか。
普段生活しているときって、なるべく手元にあるお金を一定にしている方が多いかと思います。
お財布の中(組織鉄)が減ってきたとき、まずは月の予算分(機能鉄)から補充をします。
そして、月の予算が足りなくなってしまった場合には、貯金(貯蔵鉄)から補充をしますよね。
そうすると、手元にあるお財布と小銭入れは、表面上『足りている』状態になります。
しかし、これを繰り返していくと貯金(貯蔵鉄)も底をつきてしまうので、生活が回らなくなってしまいます![]()
鉄分もこれと一緒。
足りない状態になると、蓄えている貯蔵鉄から補充をしていくので、表面上は貧血症状が出ないですし、一般的な血液検査も問題ないことがほとんどです。
(軽度の不定愁訴などが見られている場合もあります)
しかし、症状が現れてきたり、フェリチンの数値に問題がでてきているときには、すでに貯蔵鉄が底をついている状態![]()
鉄分補給などで症状が緩和されたり、一般的な血液検査で問題がなかったとしても、貯蔵鉄までしっかり満たされている状態に戻らないと、またすぐに症状が出てしまうんです。
(これ、今の私の状態…
)
人の場合には、貧血の症状が改善し、且つ血清フェリチンが基準値に戻っていることで鉄分補給の中止時期を決めることが出来るのですが、前述したように、ペットさんの場合には、血清フェリチンまではあまり測りません![]()
じゃぁどうするか。
実は、鉄分においては、経口摂取(お口から取り入れる場合)での過剰摂取は殆どないと言われています。
日本では、輸血・鉄剤の静脈注射以外での鉄過剰症は報告されていないですし、所要量の10倍という多量の鉄の経口摂取を行っても、毒性は起きていないという報告もあります。
なので、私個人としては、シニアに入ってきたら、毎日のお食事で鉄分補給をしていくことが大事かなと思っています。
今回はちょっと長くなったので、次回、鉄分補給のお食事についてお話します![]()