こんにちは![]()
今日も冷え込んでいるchico地方…
愛猫が湯たんぽ代わりになってくれる反面、ベッドの半分以上を占拠するので、若干寝不足です![]()
さて、前回の続き。
『余命の予知因子』とも呼ばれ、体内の栄養状態を表す指標にもなるアルブミン。
アルブミンの値が高い子ほど、健康で長生きできると言われていますので、健やかに過ごしてもらうには、アルブミン値を高い状態で保てるか否かがポイントになってきます![]()
アルブミンは、タンパク質を肝臓で分解した際に作られるアミノ酸の1つ。
ということは、お食事でしっかりとタンパク質を摂取することが重要![]()
お肉やお魚、卵、チーズなどの乳製品、お豆腐や納豆などの大豆製品などがお勧めです![]()
(もちろん、これらだけでなく、いろいろな食材をバランスよく食べましょう
)
ただし。
前述した通り、アルブミンは、タンパク質が『肝臓で分解』されてできるアミノ酸。
肝臓が健康でないと、アルブミンを生成することが出来ません。
肝疾患を患っている場合にタンパク質をどんどん食べてしまうと、肝臓への負担
となり肝数値の悪化がみられるだけでなく(タンパク不耐症といいます)、タンパク質を分解した時にできる副産物の『アンモニア』を処理することもできなくなってしまうので、最悪の場合『肝性脳症』という状態を引き起こしてしまいます![]()
かといって、肝臓に負担をかけないように、タンパク質を制限したお食事にしてしまうと、アルブミン値が下がるので全身の栄養状態が悪化します![]()
食べすぎてもダメ、制限しすぎてもダメ…
このジレンマ、いったいどうしたらよいのだー
と叫びたくなりますが![]()
そんなときは、タンパク質の分解産物である『アミノ酸』を直接摂取したら良いのです![]()
なーんだ、簡単じゃん。
と思われるかもしれませんが、食材は全て『タンパク質』のかたち。
故に、『アミノ酸』を直接摂取するには、サプリメントを利用したり、点滴で補給したりします。
サプリメントは、BCAAと言う名前で幾つか商品もでていますし、動物病院でも取扱がある時もあります。
アミノ酸点滴や、アルブミン点滴も、動物病院によっては取り扱っている場合があるので、一度伺ってみると良いと思いますよ![]()
病気にかかっていなくても、加齢によって低下していくアルブミン。
しっかりとお食事でタンパク質を摂取したり、ご体調に合わせてアミノ酸製剤を追加したりして、少しでも穏やかで長生きできる体作りを目指してあげてください![]()