今朝ほど、語学のセンスがある小学生の生徒さんについて
ブログを書いたのだが、
数週間前に違う生徒さんに感心させられるような
出来事があったので
それを書いておきたい。
翔太君(仮名)の話である。
この翔太君はいつもクラスを盛り上げてくれる。
Repeat!って、私の後に続いて
英語の文章を読むときは一番大きな声で
読んで、みんなを引っ張っていってくれ、
質問に対しては常に答えようという
前向きな姿勢で、間違えを恐れることなく自分が
思いついた答えを堂々と言ってくれる。
彼のお陰で他の生徒さんも活発に
反応してくれているのは間違いない。
翔太君はクラス全体に良い影響を
与えてくれ、時々遅刻をしてしまう彼だが、
彼が入ってくるとみんなのスイッチが入り、
全員楽しそうにレッスンを受けてくれる。
とてもありがたい、ムードメーカーだ。
この翔太君は宿題はやってくれている様子は
ないのだが、毎月のテストでは常に高得点をとっている。
先日、What ~ do you like?という質問を作るために
この〜の部分だけ私が日本語で言って、
みんなに英語の単語を考えてもらった時のこと。
色は?動物は?教科は?ここまでは
答えられる子は三分の一くらいいたかもしれない。
ただ、国は?と聞いた途端、クラスが静まり返った。
国という単語は教えていないし、誰もわからない様子。
そこであの翔太君、なんと言ったか。
「Land」。これには私は驚かされた。
Countryと言う言葉を知らないので、自分の数少ない
英語のボキャブラリーで絞り出した答えがLandとは。
素晴らしい答えではないか。
子どもの工夫ってすごいな〜。
私の唯一の後悔はもっと褒めてあげれば
良かった。「渋いところいったね。」
という一言で片付けてしまった。
私の頭の回転が悪くてその瞬間ではその答えの
素晴らしさに気づけてあげられなかった。
個人的にはこういう答えがとても好きだ。
国ってな〜に?国は土地です。というやりとり。
日本語で国という言葉を説明しようと
思ったら、大人でもどう説明をするだろうか。
土地といった10歳の翔太君。なかなかやるね。
君の言語操作能力の高さには
いつも感心させられてるよ。