マスコミでいろいろと騒がれながらも

世界的に見れば新型コロナの感染を

日本はうまく抑えてこんできたという

感覚を持っている人は少なくない。

 

緊急事態宣言と言っても

時間の制限がかけられるだけで

マスク着用や手指消毒といった感染防止策を守っていれば

自由に出かけられ、欧米がこれまで

実施してきたロックダウンを避けることが

できていた。さすが「日本」と

誇らしげにすら思っていた人も

いるだろう。

 

だが、この制限がかけられている生活に

疲れが出始め、世界的に見ても

新型コロナの対応のまずさが

数字に表れ始め、うまく抑えているとは言えない

状況になってきた。

 

以前紹介した新型コロナのworldometerは

世界の新型コロナ感染状況を示している。

日本の感染者数総数は去年の今頃、

調査対象の222ヵ国中、56位あたりを

彷徨っていたのが、今日は38位になっている。

1万人以上の死亡者数を出しているのは40ヵ国。

その中に日本も入ってしまっている。

 

ワクチン接種の遅れもあり、ここ最近

日本の新型コロナの対応のまずさが目立ち始め、

これまで頑張ってきた国民も

頑張っても政府の対応が遅れてしまうと

自分たちの我慢も努力も報われないと

感じ始め、痺れを切らして反発する人たちも出てきている。

 

今感じている苛立ちを解消し、マインドをよい方向へ

立て直すことができるのは

オリンピック、パラリンピックなのかもしれない。

 

新型コロナ感染でオリパラを開催している場合ではない、

と怒りを感じている人も多いと思う。

外に出るなと言われ、緊急事態宣言発出されても、

聖火リレーは続けられていることに矛盾を感じている。

そもそも感染対策として一部限定されたルートを走る聖火リレーなんて

意味があるのか。

もっと怒ってもいいのではないか、私達は。

 

ただ心の奥底では開催を望んでいる自分もいる。

開催を止めろとまで言えず、強引に決まるのを待っている。

 

その決断に批判は集まるだろうが、

開催されるのであれば現実的な問題に対処しなければならない。

一番心配なのは外国から来た選手達の安全だ。

いくらIOCが開催を決めたこととはいえ、

日本の責任問題にも発展しかねない。

 

とにかく誰も感染しないことを祈るしかない。

この時点ではそれが最大のおもてなしだ。

 

worldometerでの順位をこれ以上あげず、

少なくともオリパラが終わるまで感染対策、

あともう少しみんなで頑張ろうではないか。

自分達のためだけではなく、

外国からくる選手団や関係者のために。

 

あれだけ自慢して誘致につながった日本の

「お・も・て・な・し」。

お手並み拝見っていうところかな。