去る2013年9月15日(日)から16日(月)にかけて長野県/新潟県にまたがって、
信越五岳トレイルランニングレース2013(SFMT2013) が開催され、計測工房にて
タイム計測を担当させていただき、私・藤井が計測ディレクターを務めさせていただき
ました。
この大会は長野県と新潟県にまたがる信越五岳(斑尾山、妙高山、黒姫山、
戸隠山、飯縄山)の110kmを制限時間22時間以内に走破するというロングの
トレイルランニングレースです。
エントリーは「第1関門ならぬ第ゼロ関門」と呼ばれる熾烈さで、エントリー開始するや
いなやわずか数分で定員に達してソールドアウトになってしまう超人気大会です。
信越五岳(北信五岳)です。右から、斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山。
大会ウェブサイトによると、(以下抜粋)
・トレイルランナー石川弘樹氏がプロデュースした、信越五岳を結ぶ全長110kmの
壮大なコース設定。その97%以上がトレイルであり、自然環境の脆弱な部分や
急斜面等を使用しないことで、全行程が走れるコースレイアウト。
・家族や友人が選手にサポートを提供できるアシスタントポイントの設置、夜間走行
となる選手の安全に配慮したぺーサー(伴走者)の同行を許可する区間の設定など、
トレイルランニングの本場・北米の大会運営のノウハウを導入。
・参加者数の制限、開催後のトレイルの検証とメンテナンス等、さまざまな形で自然
環境に配慮するとともに、参加費の一部をコース近隣でトレイルの維持管理や
自然環境保護等を行っているグループの活動を支援するために使用。
(以上)
上記のようなコンセプトで開催されています。
前日、スタート地点会場の斑尾高原スキー場。リラックスムード。
斑尾高原スキー場のレストランハイジにて開会式(ウェルカムパーティ)。
ここで参加者の皆さん全員の夕食です。
選手、ペーサー、そしてスタッフを合わせると1,000人ぐらいの人々が一堂に
夕食を取る光景もすごいです。
明けて大会当日、同じ場所で今度は朝食の提供があります。
朝食は、まもなくスタートとあって、ほどよい緊張感と高揚感に包まれています。
信越五岳トレイル特有のドロップバッグ制度。朝、スタート地点で預けた荷物を
5A第2関門で受け取ることができ、5A第2関門では不要になった荷物を再び
預けることができます。110kmの長大なレースでは刻々とコンディションが変化し、
環境に応じた装備品、ウェアが必要なロングのトレランならではの制度です。
スタート地点にはタイム計測用アンテナマットが設置してあります。
スターターはコースプロデューサーであるプロトレイルランナーの石川弘樹 さん。
(長野県・斑尾高原)
そしてAM5:30、いよいよ110kmのロングジャーニー、およそ700人の勇者がスタート。
なお、今大会では参加者の皆さんのゼッケンに取り付けられたICチップによって
タイム計測をおこないました。
今大会ではスタート地点、フィニッシュ地点の他にコース途中の4ヶ所を計測しました。
ここは4A第1関門(長野県・黒姫高原)。地面にはタイム計測用アンテナマットを設置。
(計測工房スタッフS氏撮影)
ここは5A第2関門(新潟県・笹ヶ峰高原)。地面にはタイム計測用アンテナマットを設置。
なお、ここは携帯電話が一切通じない難所・・・。
(計測工房スタッフF氏撮影)
5A第2関門を通過する選手の皆さん。(計測工房スタッフF氏撮影)
ここは6A大橋(長野市)。 (計測工房スタッフS氏撮影)
地面にはタイム計測用アンテナマットを設置。(計測工房スタッフS氏撮影)
ここは8A第3関門(長野県・戸隠高原)。
地面にはタイム計測用アンテナマットを設置。(計測工房スタッフI氏撮影)
なお、今年は台風18号の接近に伴う安全措置のため、この第3関門の制限時間を
大幅に短縮し、一定時間以後はここでレースを打ち切る措置が取られました。
フィニッシュまで辿り着けなかった選手も第3関門で計測された選手は特別に完走と
認める措置が取られました。
いずれの計測地点においても、通過情報を集計し、フィニッシュ記録室と情報の
伝達をし、随時情報を把握・管理し、それをフィニッシュ記録室に送り、フィニッシュ
記録室において全体を把握・管理するという流れでした。(計測工房スタッフI氏撮影)
そしてフィニッシュ地点は長野県・飯綱高原のハイランドホール飯綱。
緑のカーペットの下にタイム計測用アンテナマットを設置してあります。
フィニッシュ地点のすぐ脇に記録室が設けられ、通過情報の管理、記録集計
にあたりました。
男子先頭フィニッシュ!
平澤賢市選手で、タイムは11時間08分53秒でした。
女子先頭フィニッシュ!
藤巻奈緒美選手で、タイムは12時間45分21秒でした。
日没前にフィニッシュできるのはほんの一握り。大半の選手は夜のとばりの中
フィニッシュです。
フィニッシュ地点は応援の方や関係者でごったがえします。
そして信越五岳といえばペーサー制度。5A第2関門からフィニッシュまでの45kmを
選手が希望する場合はペーサーと一緒に走ることができます。
ペーサーと共に戦うと、完走の喜びも2倍。今年は約200人の選手がペーサーと共に
走りました。
なお、完走者には氏名とタイムが彫られた木彫りの完走証が発行されます。
(計測工房スタッフF氏撮影)
信越五岳トレイルランニングレース(SFMT)は、計測工房にとってトレイルランニング
計測のノウハウを進化・深化させていく重要な節目の大会です。
This is timing man. We are professional timing man.
Born this way. This is an everlasting journey.
今回も一期一会の貴重な仕事の機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がりますように。