救助活動をしていることについて否定するつもりはありませんが、オスプレイについてはさながら航空ショーのようです。
飛行機をやってる人ならあのデザインバランスの悪さは感覚的に分かると思いますが、落ちるというかコケやすいスタイルであることは一目瞭然です。

一応はVTOLとして垂直離陸出来ますが、ジェット噴射が真下に吹き付けるために普通のアスファルトでは熔けてしまいます。草地であれば燃えるのでヘリのようにどこにでも離発着できるものではありません。普段はそれをさけるため少し助走しながら飛び立つのがオスプレイの基本離陸スタイルです。
もちろんデモンストレーション用には垂直離陸します。

大型機なので積載量はありますが、主に兵士を輸送することを想定している機体なので荷物の受け渡しには不向きでリフトも使えません。そのため荷物の積み下ろしはバケツリレーの手作業でするしかありませんが時間がかかって非常に不効率です。

今回飛んだのはたったの20kmほどですからトータル的にみれば迅速に利用できるヘリのほうが効率的だったことは間違いないでしょう。それでもオスプレイに拘ったのはデモンストレーションとしての宣伝効果を狙ったものです。
災害も政治利用する姿勢は如何なものかと思います。


日本のように地震や台風など災害の多い地域では、緊急時の物資輸送の手段を急ごしらえの軍用の転用ではなく、普段からもっと本気で考えて配備しておく必要があると思います。

救援物資を収めたコンテナをそのまま輸送できる大型ヘリなどを各地に配置しておけば、いざという時に効率的に輸送できます。
例えばカーゴヘリのCH-54AやシコルスキーS-64のようなタイプになります。
コンテナ単位に積み下ろしができるのでタイムラグを最小限に抑えられますし、日頃の備蓄もコンテナ単位に管理できるので効率的です。

Sky-Crane Flying The Jungle Peru
https://youtu.be/4BMT0OYt2EI


あるいは大型の搬送用クアッドコプターを開発できればより安定的に輸送ができると思います。軍事用ではなく、サンダーバード2号のようなレスキュー用として配備してほしいものです。

そういった大型ヘリを日本独自で開発することにも意義があると思います。
災害大国日本だからこそ世界に向けて発信できるイノベーションはまだまだ沢山あるでしょう。