川上弘美さんの『蛇を踏む』を読みました。
川上さんの作品を読むのは今回が初めてでした。
芥川賞受賞作の「蛇を踏む」、「消える」、「惜夜記」の3つの作品が収められていますが、いずれも非現実的で不思議な世界観で描かれています。
「蛇を踏む」は藪の中で踏んだ蛇が主人公の母親(本当の母は別にいる)になってつきまとう話で、意味が理解できなかったというのが正直な感想です。
他の2つも不気味な話で、読んでいて楽しくはありませんでしたが独特の雰囲気が感じられます。
特に「惜夜記」は世にも奇妙な物語です。
すべて川上さんがあとがきで述べている「うそばなし」なのです。
