2008年05月02日

吉野

テーマ:鉄板焼・粉もん

三十三間堂の裏っかわ。ほっそ~い路地からむんむん漂うあぶらの香り。眉間にしわを寄せ、ようく目を凝らしてみると、奥のほうにほんのり灯るちっちゃな赤提灯。決して大きくはない店内は、近隣の人たちや観光客でひしめき合い、まさにてんやわんやの大騒ぎ(陳腐表現失礼)。閑静な住宅街で唐突に邂逅する「楽園」の希少性に、思わずモチベーションも上昇。ホルモン×お好み焼き×焼きそばという、決してメインストリームを歩めないB級グルメ界の個性派俳優が揃い踏み。この三者が入り乱れる名物「まんぼ焼き」は、さながら竹内力と哀川翔と白龍の殴り合いのような極濃テイストで失神寸前。シンプルさを志向するならば、あぶらじゅるじゅるで肉の旨みたっぷりのホソ焼きが手堅く美味い。からだ中に染みつくアブラギッシュなスメルを代償に、汗かき酒飲み無心にがっつけ!そしてふと我に返ったとき、あなたもこのカオスの一員であることに気付くのだ。

お好み焼吉野
★★★★★ 4.5
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2005年12月13日

ジャンボ

テーマ:鉄板焼・粉もん

お好み焼きと言えば「ジャンボ」、そりゃもう物心ついた頃から。そんな「ジャンボ」世代な私だから、この店より小さいお好み焼きに出会ったとき、言われもない憤りが沸々とこみ上げてくる……。最寄り駅は京福「等持院」。商店街の一画ながら、広大な団地エリアに密接しており、人気のないひっそりとした雰囲気。この店は材料だけをテイクアウトして、家で調理しても割と美味く食える。てなわけで、店の前の行列をかいくぐり、カジュアルにテイクアウトしていくおばちゃんたちの姿がちらほら……間違っても「なんで順番並ばへんねん!」などと見当違いの怒りは禁物。ほぼどの時間帯に行っても、行列覚悟。やっと店の中に入れた!という歓喜も、店の中央まで長く続く待ち客が視界に入ることで水泡に帰する。ワイワイガヤガヤと賑やかな店内、漂う湯気とソース臭。この熱気の坩堝で食うお好み焼き。額に汗かき、はふはふとがぶり付く。ふわふわな生地の食感が絶妙で、ゆうに30cmはあろう巨大サイズのお好み焼きは、いつの間にやら跡形もなく消え去る。さらに注文したい焼きそば。プラスチック製のザルに山盛りのキャベツ。これは絶対鉄板の上に収まりきらない!そんな杞憂をよそ淡々と調理を始める店員。ちゃんとはみ出さないしこぼれない、スケール感の錯覚、是不思議。「ジャンボ」の焼きそばはキャベツがメイン。言わば、そばを「おかず」にしてキャベツを食う。焼きそばの固定概念を覆す主従関係の逆転。無論、これだけ食物繊維を摂ったんだから、翌日のお通じも「ジャンボ」……なんていうお下品なオチは回避したいところ。

ジャンボ
★★★★★ 4.5
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2005年08月30日

タコ部屋

テーマ:鉄板焼・粉もん
タコ部屋 「たかがたこ焼き、されどたこ焼き」。亀岡の並河駅近く、ローカルで人通りの少ないエリアに、小さい店ながら、確固たる主義をもって営業するたこ焼き屋「タコ部屋」がある。店の前でまず目に飛び込んでくるのは、入口の立て看板にでかでかと書かれた「まず読め!オバハン」の文字。良識ある客ならばこの時点で「恐っ、やめとこ……」となるのが当然ではある。この店の主張としては「作り置きをしない主義なので、注文を受けてから20分は調理時間を頂きますよ」ということ。それが我慢できない人は来なくていい、店内に掲示されている言葉を借りるならば「お客様は神様ですが、タコ部屋は神も選ばせてもらいます」ということである。店内には他にも「空気を読め、注文はすばやく一度」「忙しい時に話しかけないでください」「持ち帰り不可!何でも家でくうな」等々、挑発的な「注釈」のオンパレード。一つ一つ読んでいるだけでだんだん肩身が狭くなる思いがするが、全く臆することなかれ。坊主頭で小太りな店主は、まさしくタコのようなキュートな外見。時折ヤンキー風の客と昔話に花を咲かせていたりと、過去のやんちゃっぷりを垣間見る瞬間もあるが、毒のある人間ほどその性根は心優しい、というのが世の常である。実際、近所のおばちゃんたちにこの店のファンは多いようで、事前に電話注文をして、カジュアルに持ち帰りしまくり、という光景をよく目の当たりにする。数々の毒のある掲示は美味しさの裏付け。当然の事ながらしっかりと美味いたこ焼きを提供してくれる。外はカリカリ、中は半熟。絵に描いたような王道の美味いたこ焼きの姿ではあるが、作り置きの「無駄焼き」がない分、他の店では味わえない絶妙なカリカリ感を維持した逸品である。また、たこ焼き専門店だけあって、メニューのバリエーションは比類無き豊富さ。「ネギかけ」「キムチかけ」「塩バター」など、名称からある程度内容が推測できるものから、「ラザニア風」「納豆くん」「うずらくん」など、一見しただけではよう分からんメニューまで、非常に幅広いラインナップ。ちなみに写真はオムレツ風たこ焼きの「オムタコ」(→中を開けた写真はこちら )。カリカリに焼かれたたこ焼きを、ふわふわに炒められた玉子でくるんだ一品。たこ焼きというシンプルなメニューにおいて、考え得る限りのアイデアでもって埋め尽くされたメニューの数は圧巻。なかなか全品制覇という道は遠そうである。ちなみに店内のテレビでは必ずと言っていいほど巨人戦が放送されている。その理由は一目瞭然、テレビの下に輝く「うんこ阪神」の文字……。「野球」「たこ焼き」というキーワードで思い浮かぶのは「蛸虎」であるが、「タコ部屋」はその真逆を邁進する。アンチ巨人のスローガンを元に阪神ファンが大多数を占める関西において、さらにその裏をゆく「巨人魂」。その「へんこ」っぷりは相当なものである。
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2005年06月28日

おやじ

テーマ:鉄板焼・粉もん
yusoshi+codomoshow
「おやじ食いに行こうや!」と京都人が言えば、それは右京区花園にある「ラーメン親爺」に行くことを指す……というのは冗談。東山界隈に、同じ「おやじ」という店名を掲げる焼きそば屋さんがある。鉄板焼きなのに、メニューは焼きそばのみ。お好み焼きなどの余計なメニューは作らない、この潔さに思わずそそられる。店の扉をガラリと開けると、そこに登場するのはしかめっ面のガンコおやじ!……ではなく、なぜか恰幅のいいおばちゃんが登場……なんやそれ。おやじさんはというと、おばちゃんのサポート役で、食べ終わった鉄板の後かたづけを担当、見た感じ権力は全くなさげ。力の抜けたような愛想笑いをしながら、そそくさと焼き跡をこすり取る様は、ある意味滑稽であり、そこはかとなく哀愁を漂わせている……店名は「おかん」のほうがええんと違う?と、ここで余計なツッコミを一発いれたくなるのは関西人の性分なのか……。記憶を辿れば、「カキおこ」で有名な兵庫県日生の「浜屋」というお好み焼き店も、同じような「かかあ天下系」であったことをふと思い出してしまった。店内は、おばちゃんが調理するどでかい鉄板がそのままテーブルになっており、その鉄板を囲うように無造作に置かれた椅子に客が座る。その光景は、さながら親鳥とヒナのようなもので、早く自分の番にならないかと、目の前で次々と調理されてゆく他の人の焼きそばを、よだれが垂れそうになるのを我慢しながら、じっと眺めてしまうという体たらく。男顔負けの手際の良さで次々と調理されてゆく様はなかなかの迫力で、当然ではあるが熱い!いざ自分の焼きそばができあがると、汗をダラダラと垂らしながら、はふはふ!とかき込む。ノビがあって腰のある太麺に甘辛ソースが絡み、食べ応えは十分、さすが焼きそば専門店!と舌鼓を打ってしまう。普通の焼きそばが一玉¥500で、キャベツ、イカ、天かすなどの具が付いてくるが、これにプラスアルファで、キャベツ¥200、豚肉¥100、天かす¥50などと、自分好みに細かく具を増量・トッピングできる方式になっている。しかし、家で作る焼きそばと同じような感覚でトッピングしまくると、いつの間にやら¥1,000オーバーということもざらにあり得るので、やり過ぎにはご注意をば。お勧めトッピングは、干し桜エビとニンニクで、ソースの辛みに旨味、香りがプラスされ、味に深みが増す。営業時間が昼と夜それぞれ2時間だけと、かなりピンポイントな設定なので、気軽にいつ行っても開いているというカジュアルな店ではないが、近辺の鉄板焼きの店のなかでは一番にお勧めしたい店である。

おやじ
★★★★ 4.0
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2005年06月14日

ミスターヤングメン

テーマ:鉄板焼・粉もん
ミスターヤングメン 四条通りから寺町商店街に入ってすぐの場所に店を構える「ミスターヤングメン」。口にするのも恥ずかしくなりそうなズッコケたネーミングであるが、その名の通り、世の腹を空かしたヤングメンに熱々でボリューミーなお好み焼きを、安価で振る舞ってくれる良店なのである。一般的にお好み焼きの店というと、各テーブルが鉄板になっていて、客自らがお好み焼きをひっくり返したり、切り分けたりするスタイルが主流であるが、「カジュアルお好み焼き」を標榜する「ヤングメン」の場合、店内には、ごく普通のテーブルが並べられており、鉄板はレジ横の調理場に集約されている。つまり、注文が入った分だけ、店長一人がこまねずみのようにせわしなく調理してくれるという仕組み。よって客としては、注文をした後はただ待つのみで、自らの手を煩わせることは何もない。まさにカジュアル且つナウ(死語)な都会派お好み焼き店なのである。古びた木の床にレンガ造りの壁と、昭和の香りが漂うモダンな喫茶店風の店内も、既成のお好み焼き店の概念を覆す「カジュアル路線」に一役買っている。注目すべきは「ヤングメン・ランチ」で、お好み焼きと焼きそばがハーフ&ハーフでのっけられた鉄板に、味噌汁とおにぎり2個が付いてくる。果たしてこのおにぎりをどう食うべきか。一説によると、大阪人はお好み焼きをおかずにごはんを食うという習慣があるらしい。しかし、ここはいうても京都。ポイントは3つあって「1.お好み焼きよりも先に出てくる」「2.普通の白ごはんではなく、あくまでもおにぎりという形状で出てくる」「3.おにぎり内には、それぞれ梅、おかかの具が入っている」……要は、おにぎり単品でも食えるし、お好み焼きをおかずに食うこともできる、ということ。もし茶碗に盛られた白ごはんが出てきようもんなら、京都人としては間違いなく辟易する人が多いはず。しかし、京都のお隣さんである大阪人の客もそれなりに来店するはず。その両方のメンツをギリギリのラインで保持したのが、この「具入りおにぎり」というソリューションではなかろうか。……ていうか、そもそも考えすぎ!?

ミスター ヤングメン
★★★★ 3.5
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