ダイソンは本当にグッドデザインなのか? | 意匠太郎☆デザイナーな日々

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かわいいモノゴト、かっこいいモノゴト、こだわりのモノゴトなどを、
デザイナー意匠太郎の価値観で綴ります。

2010年度グッドデザイン賞ベスト15に、ダイソンの羽無し扇風機エアマルチプライアーが選ばれましたね。
これは良い意味で発想が「コロンブスの卵」だと思います。
扇風機は羽が見えているのが当たり前、掃除機は吸い取ったゴミを見たくない...
既存の価値観に疑問を持ったとき、そこに新しい商品のヒントがあるわけです。

さて、ダイソンは本当にグッドデザインなのか?
(これはダイソンの掃除機の話です)

$意匠太郎☆デザイナーな日々-DC12

私はDC12というダイソンの掃除機を、もう何年も使っています。
DC12は、2004年度グッドデザイン賞を受賞していますが、根本的な問題を積み残していると思います。
...それはゴミ捨て。

「ゴミを吸い続けていても吸引力が変わらない」のがダイソン掃除機の特長で、本当に細かいゴミまで良く吸ってくれます。ですが、たまったゴミを捨てる時、容器を下に向けて蓋を開けると、ゴミ・粉塵が見事に舞い上がります。
また、髪の長い女性が居る場合は、長い髪の毛が容器の中で絡まって、蓋を開けただけでは捨てられないので、この容器を分解して取出す必要があります。

...そう、ダイソンの掃除機は、ゴミを捨てる時に「ゴミをまき散らしてしまう」のです。
果たしてこの商品がグッドデザインに値するのでしょうか?
(最新モデルはどうなのかわかりませんが)本体が重く、取り回しも厄介。
友人のデザイナーは毎回風呂場でゴミを処理して、容器をいちいち水洗いしているそうです。

完璧な商品など存在しないという一般論はよくわかります。
ですが、この掃除機はグッドではないというのが私の結論です。

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