妻夫木聡映画『ノーボーイズ、ノークライ』、韓国訪問記者会見
キム・ヨンナム監督:こんにちは。私は『ノーボーイズ、ノークライ』を演出したキム・ヨンナムです。たくさんおいで下さって感謝申し上げます。この映画は韓国から日本に麻薬を運ぶ一人の男と、彼を出迎える一人の男の出会いの物語であり、二人が各々持っている孤独に対する物語でもあります。
ハ・ジョンウ:こんにちは。お会いできて嬉しいです。お集まりいただいて感謝申し上げます。私はこの映画でヒョングというキャラクターを演じました。
キム監督:基本的に一緒に作業ができて幸せな時間を過ごしました。特にハ・ジョンウ氏の場合は、カメラを近くで捉えるには体の動きがとても良くて、どんどんカメラサイズが広くなる状況が発生しましたが、定形化されていない動きを持っているというのがとても良かったと考えます。聡さんの場合は、少年の顔と大人の顔が同居している感じがしました。そのような部分がこの映画のトオル役に重要な部分だと考えたし、人を引き寄せる魅力であるようです。そのような部分がハ・ジョンウ氏のヒョングとトオル二人の役割が若干の差を持ちながら出会い構成される和合作用になると考えて、2人の俳優の方に出演していただくことになりました。
ハ・ジョンウ:徹底してサトシとの(コミュニケーション上)些細なことも見逃さないために通訳者にたくさん助けを借りました。監督担当、私の担当、サトシ担当(別々の通訳者を使って)と、本当に「内容の無い言葉も全て通訳してくれ」とお願いして、同時生中継のように対話しておもしろい風景が生じました。撮影をした6週間、そのような新しい環境とコミュニケーションにすぐに適応できたようです。何よりも良かったのは日本の地方の小都市だったために、合宿所を一緒に使って、そこで撮影の他すべての生活を一緒にしたことが、多いに役に立ったようです。
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日・韓代表俳優妻夫木聡とハ・ジョンウの新しい出会い
キム監督:私たちの映画をおもしろく見て下されば良いし、その物語の流れの中で二人の主人公が演じたヒョングとトオルの感情や情緒を感じられたら良いです。楽しく見ていただけたら良いです。合わせて映画を見る過程が、二人の主人公とどこか旅行をする感じ、旅情の過程になればと良いと思います。
ハ・ジョンウ:新しい味になるのではないかという気がします。韓国と日本のエネルギーが合わさって、何か新しいことをやり遂げたという個人的感覚があって、スタッフと俳優たちの勢いが観客の方々にもよく伝わって、おもしろい映画と記憶していただけたら嬉しいです。
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