コース | 月日 | 坂 | 気圧 | 気温 | 湿度 | 風向 | 風速 |
桜花賞 | 4/13 | 有 | 1014 | 18.5 | 61% | 南西 | 3.4 |
オークス | 5/25 | 有 | 996 | 22.8 | 78% | 南 | 2.2 |
ローズS | 9/21 | 有 | 1003 | 24.9 | 91% | 南 | 2.5 |
秋華賞 | 10/19 | 無 | 1015 | 26.2 | 34% | 北 | 9.6 |
なぜ秋華賞は荒れたのか?
秋華賞に出走した馬達が使った主な3レースのコースと気象条件を比較してみました。
1)まず、京都2000mには直線での坂がない。これが大きい。
底力がなくてもスピードでなんとかこなせるのがこのコース。
2)1015と気圧が高い。気圧が高いと空気が濃いので酸素を良く取り込める。
気圧が低いと、空気が薄くて酸素を取り込みにくい。
気圧が低いオークス(996)で勝ったトールポピーは心肺能力が高いといえる。
しかし秋華賞は気圧が高いので、心肺能力の差は関係なく皆が楽に走れる環境にあった。
3)湿度34%で馬場がパンパンの良馬場。スピードが出やすい馬場になっていた。
他の3レースは湿度が高く、良馬場の桜花賞、稍重のオークス、重のローズSとも
力のいる馬場だった。
4)最後に風
秋華賞だけかなりの強風9.6m/秒。風速5mを超えるとかなり強いそうです。
そして風の向きが北風これが最大のポイントです。
②のポイントでは外側の馬が向かい風を受けて不利、
さらに内側の馬はスタンドが風除けになり、外側の馬が風除けになり向かい風を受けない最高のポイントです。
以上の理由から、内側を進んだ、内枠の馬(4番ブラックエンブレム)や逃げ馬(15番プロヴィナージュ)有利と
なりました。外を回ってきた馬にとっては不利な状況でした。
特に3コーナーの下り坂から、下って勢いつけて4コーナーに突入した場合、
スピードがつきすぎているため、外側を走った馬たちはもっと外を回されるコースロスと
コーナーでの向かい風9.6mの洗礼を受けて、かなりのエネルギーを使い果たしたと思われます。
直線で力尽きるのは当然です。
9.6mの風に負けたといっても良いでしょう。
ですからトールポピーやレジネッタを軽視してはいけません。
坂のあるコースなら、また湿度の高いときならまた走ってくるでしょう。
しかし岩田騎手は風も計算して内側でじっと我慢していたのでしょうか?
11Rまでの騎乗ぶりを見ることが出来ていたら岩田騎手を買えたかもしれませんね。
菊花賞も北風には注意しましょう。