コロナ禍を経てやっと実現できたスペイン語講座企画のスペイン旅行。
今年2月、スペイン語受講生が、現在マラガに一時滞在中のスペイン語講師ロノと
アンダルシアを巡る旅をしてきました。
旅行に参加された受講生Teruさんのレポートをご紹介します。
Viva Andalucia!
2018年に参加した時は、地元の人となかなか話す事ができなかった事とスペイン語の本を買えなかった事がとても心残りでした。今回はこの2つをクリアする事が目的でした。
グラナダでの2日間は、Albaicin、 Alhambra宮殿,3日目はシエラネバダ山麓の白い小さな村Pampaneiraへ2hバスに乗って行きました。
バスに乗るとすぐに一人のおばあちゃんがスマホで話し始めました。かなりの音量しかもスゴイ早口です。聴こうと思わなくても耳に入ってきます、ところが何か家族の話しをしている様だけどよくわからず。
昼食を食べながらRonoが説明してくれましたが、アンダルシアの方言は独特でスペイン語を話す人でも聴き取るのは難しいとの事でしたが、全く分からなかったというのも、何だかなぁっとリスニング力の無さを痛感しました。
4日目海辺のリゾート地Rincón(Malaga)に着くと、地中海では珍しく波が荒れていたので私は一人で海岸に行き動画を撮っていました。するとランニング中の上半身裸のお爺ちゃんが、海を撮ってるの?と話しかけて来ました。返事をするとどこから来たんだ?などと聞いてきたので答えながらも、上半身裸パンツ一丁という姿に面食らっている私の事を察したのか、急にお爺ちゃんも恥ずかしくなったのか、笑顔で走り去って行きました。何だかお爺ちゃんに悪い事をしたなというのと折角の話すチャンスを無駄にしたなと思いました。
Rincón (Malaga)では、Rono先生の友人2人が車で観光地に連れて行ってくれました。
有名な美しい白い村Frigiliana、洞窟 Nerja de la cueva、Playa de BurrianaのChiringuitoで炭火で作ったパエリアを食べ、Balcon de Europaへ、風は強かったですが次から次に岸壁やビーチに打ち付ける荒波は見飽きる事がない絶景でした。
そして翌朝Rondaへ。
車はだんだん海からは遠くなって行き山の方へ、この日は天気も良くて青い空白い雲、山には白い石灰岩が見え、広がるオリーブ畑、太陽をいっぱい浴びた鮮やかな緑、緑、緑の高原に魅了されました。
Rondaは海抜739mの断崖絶壁の台地にある街で、2つの台地を繋ぐ渓谷に架けられたヌエボ橋はデザインの美しさとその高さは圧巻でした。街の上から見ても下から見ても景観が素晴らしく崖には桜によく似たアーモンドの花が満開で日本の春を思わせました。
昼食はSetenil de las Bodegasにある岩の下に食い込むようにして建てられたレストランで食べました。
中に入ると岩はむき出しのまま壁や天井として使われていました。帰りの車では一緒に乗っていた2人は疲れて寝てしまい、私は20年も乗り続けている愛車の話をしました。調子は良いのか?と驚いている感じでしたが、彼も日本車は好きとの事で車の話で少し盛り上がりました。
Madridでは前任の講師Adelinaがわざわざ会いに来てくれて、相変わらず可愛くて…嬉しかったです。
必要に迫られるからか、ちょっとずつスペイン語が口から出てくるようになった頃、旅は終わりになってしまいました。もうちょっといたかったです。
ところで前回買えなかったスペイン語の本は今回買う事ができました。買ったのはガルシアロルカの本ですが、最初からこの本を買いたいと思っていたのでは無く、たまたま入った店の一画がロルカのコーナーになっていました。グラナダ出身であるロルカは地元の誇りなんだろうなぁというのを感じ、詩集を2冊買いました。私にガルシアロルカの詩の意味が分かるか疑問ですが…自分なりに読んでみようと思います。
今回のアンダルシアの旅はRono先生が地元の人と触れ合えるよう、友人達を担ぎ出してくれたのが、私にとっては話す機会が増えてとても良かったと感謝です。そしてRono先生が選んでくれたレストランにハズレがないことを確信しました。旅のプランは本当に私達を楽しませてくれました。
スペインは広いしまだまだ知らない事がいっぱいの世界、これから何度スペインに行く事ができるか分かりませんが、次に行く時のためスペイン語を学び続けたいと思います。
Teru