『もしもし下北沢』よしもとばなな著 | 国内航空券【チケットカフェ】社長のあれこれ
2010-12-29 23:03:07

『もしもし下北沢』よしもとばなな著

テーマ:読書
よしもとばななは女性に人気がある作家さん、というイメージ。
奥さんが好きなので、家にはほぼ全作品あると思うんだけど、私はあまり読んでいないかも。
数冊読んでみたけど、割と重いようなテーマをほんわかと書いていて、言葉がとてもやさしく独特なスタイルだな、という印象がある。
20代、30代のちょっと変わった女の子や女性が主役だったりするので、なんとなく理解しがたい世界観のようなものがあり、オッサンは避けがちなのかも。

本作品は住んでいる所の話みたいなので、読んでみることにしました。
いきなり父親が愛人(?)と心中(?)してしまうところから始まり、・・・タイトルと表紙のほのぼのさとは全然違うかなり重い内容だった。
重いテーマをライトにほんわか描いているところはばななさんっぽいのかな、と。
父親の死に納得も消化もしきれない主人公よっちゃんは、自由が丘の実家を出て、下北沢に移り住み、大好きなレストラン「レ・リアン」で働きはじめる。
そこにお母さんが転がり込んできて・・・父(夫)の死がそれぞれの思いで消化できない母娘がゆっくりやさしく傷を癒す再生物語。
正直やっぱりよっちゃんの考えてることはよく分からなかった・・・よっちゃんが変わっているのか、20代の女の子はこうなのか、40のオッサンに分かるわけもないんだけれども、年が近いお母さんの気持はちょっと分かってしまうとこがちょっと悲しい(笑)
でもこんな母娘がいそうだな、と思える街ではある。

食に関するエピソードが印象に残る。
父(夫)の尋常じゃない死を受け止められないよっちゃんとお母さんは、何も食べられない・・・「レ・リアン」に掛け込んでかき氷と麦のサラダを食べたことが再生への一歩を踏み出すきっかけになるわけだけど、ホント食べる事って大事だな、と思う。
下北沢で、よっちゃんとお母さんがとにかくいろんなものをよく食べていたり食べ物談義をしている。
食欲が落ちることが、肉体的&精神的エラー表示のSOSだと自分は思ってるふしがあるので、食べることが心も体も健全に建てなおす手段なんだな、と
食べ過ぎ気味な私が言っても何の説得力もないどころか、食べ過ぎ弁護みたいになっちゃってアレなんですが・・・

そういうわけでこの辺りのお店、ちょっと出しすぎじ ゃないかと思うくらい出てくるんだけど、全部実在するお店で、よっちゃんが働いていた大きな桜の木があるお店「レ・リアン」も実在したし、無くなった理由も本書の通り。
跡地は今、味気もなにもないコインパーキングとビルになっている。
2年前の冬頃かな?お店が無くなることを知った時は残念だったし、大きな桜の木がなくなった時はちょっと寂しかった。
「レ・リアン」以外のお店は多分今もあるお店だし、ブログでも紹介したお店も出てくる。
「茶沢通りにあるちょっと高いバー」だけ、どこの店のことだかよく分からないんですが・・・何軒かありそうなんだけど。
本書に出てきて、過去にブログに書いたことがあるお店、リンクしてみます。

北沢カレー食堂 茄子おやじ
実家に戻ってお父さんの写真も持って帰って来た日に、よっちゃんとお母さんが食べたであろうカレー屋さん。
ラベルデ
お母さんが時々ランチを食べに行くイタリアンレストラン

そういうわけで本筋とあまり関係ないところでの感想だったりしています^^;
よっちゃんの恋の話とか、ホントよくわかんなかったんですよね・・・なぜ?なぜ?の連続でした^^;
恋バナにお父さんの死も絡んできたりもして。
よっちゃんは、オッサンの思い通りの動きは決してしない子かなぁ、と・・・笑
でもよしもとばななさん独特の言葉がなんだかとてもやさしく響くし、ところどころドキッとさせられたり印象に残る言葉が散りばめられている。

あまり得意な作家さんではないけれど、近所が舞台だということもあり、面白く読むことができた。
下北沢を知らない人も、きっと知ってる下町や懐かしい街に置き換えて楽しむことができると思う。
女性に人気があるというのもなんとなくうなずける、よしもとばなな作品でした。
今度本に出てきたお店の写真でも、撮ってこようかな。

もしもし下北沢/よしもと ばなな

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