この夏観た映画×2 | ピンクのパラソル

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この夏に観たもの、読んだものの感想
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まず織田裕二さん主演の「アマルフィ」
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クリスマス目前のイタリア・ローマ。
イタリアでのテロ予告の情報を得て、ひとりの男がローマに降り立った。その男の名は外交官・黒田康作(織田裕二さん)。
黒田が赴任する日本大使館では、G8外務大臣会合に参加する川越大臣のイタリア訪問の準備に追われていた。
そんな中、きらびやかにライトアップされた町でひとりの日本人少女が失踪する。単なる営利目的の誘拐か、それともこれがテロへの序章なのか・・・・・・?


この映画はとにかく織田裕二さんが素敵でした。織田裕二さんは今までわりと感情をストレートに表現する役が多かったけど黒田役は感情を抑えた演技で。織田裕二さんの新しい魅力を発見しました。
ストーリーも二転三転して面白かったです。


次は日韓合作映画「ノーボーイズ ノークライ」。主演は妻夫木聡さんとハ・ジョンウさん。
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幼い頃に親から捨てられた孤児のヒョング(ハ・ジョンウさん)と、絶望的な状況にある家族が重荷となり自身の幸せを諦めていた享(妻夫木聡さん)。韓国と日本に生まれ、家族を持たない男と家族に縛られる男―Boys―は、闇の仕事の下っ端として出会った・・・・・。


ちなみに、享の重荷になっている家族の構成は、
・認知症の祖母
・幼い兄弟、翔と勇
・重病の赤ちゃん、真
・子供達の母親で享の妹の奈美
※3人の子供達はそれぞれ父親が異なり、3人目の赤ん坊が隆司(享とヒョングが働く闇の組織の人間)の子供。
・・・・・・これは重荷だわ、相当重荷だわ。なんだかんだいっても、享もまだ30歳前の若者だしね。それでも、家族なんて放ってどこかに行ってしまうことも出来るのに、「やってらんねぇ。」と言いながら結局必死に家族を助ける享は根っこの部分がいいやつで。魅力的な人物だなぁと思いました。
暗い過去があるけど、悩んだり考え込んだりしないで流れに身を任せて生きているヒョング。寡黙で無愛想で土地や家族に縛られている享。正反対の二人の、愛情でも友情でもない、魂のふれあいがさらりと描かれて素敵でした。ヒョングと享が経験することは、決して楽なことではなくて、むしろハードなんだけど。その描かれ方は、決して重苦しくなくて。あくまでもさらりとドライに描かれていて。
妻夫木さんがこれから映画を観る人に向けて言った、「誰もが心になんらかの闇を持っていると思うんですけど、この映画を通して、『そんなに考えすぎなくても、生きていること自体が幸せなことなんだ』って思ってもらえたら嬉しいです。」という言葉の意味が分かった気がしました。


「アマルフィ」と「ノーボーイズ ノークライ」、どちらもオススメです。気になる方は、是非☆