生徒の皆さんにはお知らせしていましたが、宝塚音楽学校を受験して晴れて合格なさった生徒さんがいます。
Sちゃん。
テレビでも放送されたのでお名前を伏せる必要もないのかな、とも思いましたが、一応伏せておきますね。
とても素敵なお嬢さんです。
初めて受験した年に一次試験は合格なさっていました。
一次試験は受験番号や身長、体重、バレエ歴、声楽歴など言うだけの面接のみなんです。
「宝塚の舞台にふさわしい人物であるか」という事だけを見られるその試験に合格したということは素質は十分!
ただ、二次試験が通らなかったとのこと。
当教室を訪れたきっかけも二次合格のためにバレエレッスンを増やしたいとの思いから。
(父方の親戚だということもその時判明!)
聞いたらバレエはその時点で1年ちょっとしか習っていないとの事でした。
バレエのレッスンは基本は集団指導ですから1年ちょっとじゃいくら理解が早くてもきっとわからないことだらけだったでしょう。
偶然ですが、私の娘の宝塚受験の際に講習を受けたスクールにSちゃんも通っているとのこと。
主催の先生や講師陣の雰囲気、レッスンなどを私も見学したことがあるので知っていました。
内容的には普通のバレエレッスンですが、目的意識がはっきりしています。
そしてSちゃんが求めていることもよく理解できました。
なので、東京のスクールの補習に努めましょうということで個人レッスンと、ハードスケジュールに耐え、身長も伸ばしつつ痩せなきゃいけないということで毎日の栄養指導がスタートしました。
Sちゃんは理解力(フィードバック)とそれを身体に落とし込む事(フィードフォワード)にとても優れている人でした。
身体の仕組みを教えたうえでこうすると良いよ、と説明すると自分なりに分析してそう動いてみる。
そうするとちゃんと修正できる。
毎回の積み重ねでどんどん上達しました。
もちろん経験が浅いのでバレエだけを考えてもまだまだたくさん勉強しなくちゃならないんですが、それでも伸びしろだらけの彼女がこれからの2年間、音楽学校でどのように成長していくのかと思うとワクワクします。
そして華やかな舞台に立つSちゃんを心待ちにしています。
私はミュージカルが大好きです。
初めての出会いは劇団四季のキャッツの初演でした。
自分でその道へ進もうとは全く思いませんでしたが、実はバレエの世界でミュージカルへ進む人は珍しくありません。
ミュージカルは音楽と演劇と踊りが混然一体となった舞台です。
だから進む道の選択肢としてあるのだと思いますが、ただ、本気でミュージカルを目指すのなら声楽を習う必要もあります。
娘も高校に入学と同時に声楽を習い始めました。
Sちゃんも大洗の声楽の先生に師事していました。
生徒さんの中にそんな思いがある人は相談してくださいね。