今週はお習字 | 花月☆そうし

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 課題提出しめきり前、ここ一週間はずっとお習字してました。私の取り組んでいるのは、一条摂政集という本の臨書です。

 

 見て、墨、左の大きさまで使ったわ。新しく右のを購入。菊の花の模様が付いている。箱は純菜種油煙墨となっていて、昭和51年製のデットストックだそう。

 表は金の文字入りなの。読めないわ。筆は西行というのを使うことにしました。会社のそばなのでしょちゅう寄ってる玉川堂さんの筆。

 

 一条摂政集というのは、藤原伊尹(これただ)さんの和歌集なの。194首の歌が入ってる。もーさ、このおとどはいったい何人妻がいるのじゃー!というね。これまで稽古していた歌集だと季節の歌がたくさんあって恋の歌もあるという構成だったけど、こいつの場合はほんの少し四季の歌もあり、あとはえんえんいろんな女性に送ったラブレターなのよ。

 伊勢集も稽古したことがあり、伊勢さんも、この人はいったい何人夫がいるのじゃー!なんだけど、「あー、こいつとつきあっちゃったのだけは黒歴史」とか「この人は強引俺様だけど実はないからうまくスルーしよう」とか、人によって違う反応してて、だんだんいい恋してってわりと堅実に社交界での尊敬を築いて豊かな晩年おくる感じで、伊勢さんの気持ちにより添って、作品集のなかに入っていけるのだけど。伊尹さんはどの人とのつきあいもあんまり変わらない感じ。北の方(恵子女王という人)が怒って返事をくれないのよという歌もあって、おめーの生活態度じゃあたりまえだよ、夫はいないことにして生きてかないとやりきれないだろうよ、って思うんですけど。

 

 でもって、この本は、定家さんが持ってたものなの。定家さんの書き込みが入ってる。勅撰和歌集作るときに、前の勅撰集に入ってる歌は選ばないことになっているから、もう選ばれてる歌に印つけるとか。百人一首に選んだ歌はというと、歌集の最初の歌で、ずっと内容同じだしめんどくせーから最初の歌でいいや、とかだったのじゃないかと想像してみる。

 

あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな

意味は、僕のことかわいそうって言ってくれる人が思い浮かばないわ。このまま無意味に死んでいく人生なの?

 

 これを女性に送ってます。いや、おめーはぜんぜんかわいそうじゃねーし!

 

 これはちょっとした会合があったときのお弁当です。おいしゅうございました。

 

 朝お習字してるからお弁当作らない日が多い一週間だったけれど、たまには作ったり。餃子が食べたいってなって、2日続けて作ったり。お野菜は適当な余り野菜でね。葉タマネギというのかしら、タマネギを長ネギみたく育てたの、これ入れたらすごくおいしくて、次の日はニラと春キャベツで、キャベツはいまいちだったわ。ビーフストロガノフはマッシュルームなのだろうが、シイタケで作るレシピをいつも真似てて、昨日はマイタケにしてみたら……シイタケのほうがよかったわ。

 

 鶏そぼろ弁当。春のサヤエンドウのおひたし、乾燥じゃない春の生ひじきの煮物、フキノトウの味噌炒め。

 餃子と水餃子。

 ビーフストロガノフ、キャベツのゴマ和え、へんな出来のパン。

 

 こういうの書いてます。

 10枚提出なのよ。字が細かく視力は衰えてるから、できるだけ昼間書きたい、すると時間がない、となってます。最近、白内障の手術をする人の話なんか聞いて、だいたい七十代に入ったという歳ごろのかた。自分もじわじわと老化してるわけ。私も周りの人見ても、人って中身はわりに生涯十代とあまり変わらないものなのね。肉体は硬く動きにくくなってるみたいで、普段の字は以前より汚くなってるの。さあ、習字するわ、って書いたときだけちゃんと書ける、そしてそうやって書いた字は少しだけど確実に上達してるのが不思議。