竜王戦の始まり、王座戦の終わり | Thousand Days

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さうざん-でいず【千日手】
1. 同一局面の繰り返し4回。先後入れ換えてやり直し。
2. 今時珍しく将棋に凝っている大学生の将棋系ブログ。
主に居飛車党過激派向けの序盤作戦を網羅している他、
雑学医学数学物理自転車チェス等とりとめのない話題も…


木曜・金曜は竜王戦第一局がありました。
(森内名人v.s.渡辺竜王という、超ガチな組み合わせです)

最近不調気味の渡辺竜王がパンチを打ち疲れたところに、
名人・森ノ内が強烈なタックルから押し出しを決めて見事に横綱の矜持を見せた(?)という感じで中々の激戦でした。

まあ低級たるこの私が矢倉を語ろうなど136億年早いですが…




それにしても最近の森内名人の将棋は異彩を放っています。
とにかく「相手に動いてもらい」「最強の手で受けて立つ」
…この二点を毎局毎局、本当に徹底しているんですね。

だから先手番でもガンガン攻めこもうとする定跡形は選ばず、
逆にジワジワ盤面を制圧しに行き後手から破りに来てもらう。
そうして敵が動いてきたところを全力で叩き、
勝ちになったと見るや一挙に逆襲に転じてこれを殲滅する。。


春の名人戦や夏の竜王戦トナメではそんな風に「第十八鬼畜天魔王」とでも呼びたくなる将棋を連発して羽生をボコっていた名人ですが…

今回の棋譜は当時ほど強烈な障気を発していないようなので、
きっと今年の竜王戦は大熱戦になってくれることでしょう!

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でもって今日は王座戦最終局、残念ながら羽生の先番でした。

戦型はもちろん横歩取りで、先手の68王に端を発する序盤のワケワカメな取引は例によって解釈が難しそうですね…




組み上がった局面も一体どちらが巧くやっているのか?
(後手が歩損以上の何かを得たようには見えませんが)謎です。


実戦は中村先生がちょっと森内名人をリスペクトし過ぎた(?)のか少々攻めを引っ張り込み過ぎてしまったようで、
結果的には先手の圧勝となりました。。



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