犬山(2)
特攻に興味のある方なら特攻の母・
富屋食堂の鳥濱トメさんのことはご存知だと思う
トメさんの左側に写っているのが板津さん
板津じっちゃんガンバの会
その問い合わせアドレスへ必死に念を込めてメールを打った
反応は早かった。次の日の朝にはレスが返ってきた。
返信を送ってくれたのはホームページ管理人の安田さんだった。メールにはこう書かれていた。
「下村先輩、ですよね? JC OBの、 常務理事されてた…。
私もJCです。直接委員会で一緒になったことはないですけど、下村さんのことはよく知ってますよ。
ホームページに書かれた有志のメンバー見てくださいよ。下村さんも知ってる人たちばっかりでしょ?」
彼と出会ってからはこんな偶然は稀じゃない。というか、当たり前になってきているからそういうもんだと素直に受け入れた。
メールの最後にはこんなことが書かれていた。
「板津さんには話しておきます。電話をしてみてください。
最近お耳が不自由なので、話すときは、ゆっくり、大きな声でお願いします。」
さりとていきなり電話するのも気が引ける。僕はいつものように手紙を認めた。彼の部隊や経歴のことを説明し、彼にまつわる情報がほしいこと、
そして… 彼と直接面識がなかったかどうか。
返信は早かった。裏面に細かい字で(しかも恐ろしく達筆!)びっちり埋められたはがきが届くまで三日とかからなかった。
のちのち板津さんと何度かお会いするうちご本人から聞いた話だけど、板津さんはテニスが大のご趣味で、シニアの大会での優勝経験がおありだそうだ。
打ち込んだボールが瞬時に打ち返される、そんなスピード返信だった。
しかし…
