Diary 2014.February 4. Tuesday


日記。2014年2月4日。火曜日。


昨夜(火曜日)には大雪が降り、積もった。

水曜日の朝、9時現在裏庭の高い松の数枝が積雪で折れてしまい、庭の積雪上に散らばっている。


勿論、僕たち二人とも家中に閉じこもり、外出しない。フィラデルフィア近辺では35万軒が停電しているそうだ。


庭の積雪を眺めながら、ふと少年時代の味噌汁を思い出した。

もう八十年前の思い出だ。

早朝に姉さんが四角い桐箱を使って黒い化石みたいな干物を削っているのが常だった。梳りかずを沸騰する湯に投げ入れて、彼女はダシをつくり、やがて白味噌を溶かして味噌汁を作った。毎朝の日常ルーティンだった。

襄の説明によれば、もうそんなしきたりは今の日本では消えたそうだ。


でも、あの四角い桐箱と化石化した黒い鰹の干物は今でもなつかしい。思いついて、新潟の襄に電話して話した。