秋芳洞に学べ! | 全国一斉 鞆の浦検定(鞆ペディア)

秋芳洞に学べ!

 国の特別天然記念物「秋芳洞」(美祢市秋芳町)が、観光客の受け入れを始めて四月で百周年となる。地上に広がる秋吉台と、地中の秋芳洞など四百を超す鍾乳洞。三億年前のサンゴ礁から生じたカルスト台地が、長い年月の間に浸食されてできた自然美である。

 それを形作った地下水系が二〇〇五年、ラムサール条約に登録され、新たな観光スタイルが芽吹くきっかけになった。鍾乳洞特有の動物など環境に配慮しながら楽しむ「エコツアー」である。テスト期間を含め三年目。地域振興にもつながるよう、幅広い住民の協力を得て大事に育てていきたい。

 秋吉台を歩いて季節の草花や岩石、地形を観察したり、鍾乳洞を探検したり。毎回二十人ほどが参加するエコツアーの評判は上々だ。今は、梅雨と冬をのぞく毎週日曜に年三十回ほど。秋吉台科学博物館の学芸員やOBらを中心にした住民グループ「秋吉台地域エコツーリズム協会」が、県や市の支援を得て取り組んでいる。

 専門的知識のある人が時間をかけて案内する。観光客の多さやスピードよりも、参加した一人一人の満足感や、環境保護を優先したスタイル―。時代の流れを先取りした試みではないか。

 萩や津和野、宮島などとセットで大型バスで回る、これまでの団体ツアーとは違った観光パターンの提案でもある。わずかではあるが、集客にもつながっているようだ。入洞者数は、山陽新幹線が全通した一九七五年度の約百九十八万人をピークにずっと減少。〇五年度には六十万人余と三分の一以下になったが、エコツアーを試行した〇六年度からは、二年続けて少しずつ増えている。

 エコツーリズム推進法が昨年四月に施行され、PRなどで国のバックアップも受けられるようになった。同協会は昨年秋、環境省のエコツーリズム大賞の特別賞に、鳥取県大山地域のグループなどと一緒に選ばれている。

 秋吉台地域では、昨年三月に一市二町が合併したことも追い風になった。それまで秋吉台は旧秋芳、美東の両町にまたがっていたため、一緒に行動するには時間がかかることもあった。合併後は、エコツアーなどでの連携もスムーズになった。「自分たちの宝物」という住民意識の広がりも期待できそうだ。

 課題もある。エコツアーの担い手となるガイド役は今、二十人程度。目標とする年中開催には、若い世代をはじめ人材の発掘や育成が不可欠である。また今は半日開催のため、参加者が県内に偏っている。全国から集客できるよう、宿泊型プランを設けるなど態勢も整えたい。

 日本で初めて自然保護運動が本格的に盛り上がったのは、半世紀以上も前の秋吉台だった。発端となった米軍による空爆演習地の計画は、住民はじめ幅広い人が立ち上がって撤回させた。みんなの努力で守ってきた素晴らしい自然である。触れ合い学びながら、いつまでも残していきたい。

<記事全文/中国新聞'09/1/26




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第二回 全国一斉 鞆の浦検定
開催日程決定


全国一斉 鞆の浦検定



受検期間:平成21年5月2日(土)10時~31日(日)17時
開催場所:鞆の浦及びインターネット(PDF)で問題用紙配布
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