久しぶりの読書記事です。

またまたここのところゆっくりペースになっています。

 

図書館の特設コーナーを何気なく眺めていたとき、
ひときわ目を引いたタイトルがこの本で

法律関係の棚に並んでいるのに、このタイトル。

子どものころ、遠足の持ち物でよく聞いたあのフレーズ。
誰もが一度は口にしたことがある“あるある”なのに
それが法律の棚に置かれているというギャップが面白いと思ったのです。

しかも出版社は第一法規。

第一法規といえば昔インターネットが普及する前の時代に

労務関係の担当をしていたので労基署などの届出用紙を

紙で準備をしていた時によく目にした、耳にした会社でした。
なので余計に思わず「どういうこと?」と思って

関心が湧いたのです。
サブタイトルには
「法や契約書の読み方がわかるようになる本」。
著者は弁護士の中野友貴さん。
“バナナ問題”を入り口に、
法解釈の技術や考え方をやさしく、論理的に解説してくれる

本だということです。
読み始めてすぐに、
「なるほど、そういう視点で読むのか」と何度もうなづくような内容で

中身は固い内容なのですがとてもすっと入りやすく

どんどん読み進めていくことができました。
たとえば、
同じ言葉でも“どう解釈するか”によって意味が変わること。
ルールは自分の主張を裏付ける味方にもなるし
反論の根拠にもなること。
そして何より
ルールには必ず「何のために」「誰のために」という目的がある  
ということ。
当たり前のようでいて
日常の中ではつい忘れてしまいがちな視点を
丁寧に思い出させてくれる本でした。
そして、これは私自身の仕事にも重なります。
会社で就業規則や社内ルールに向き合う場面が多く
従業員の主張と会社の公平性のあいだで
どう解釈し、どう説明するか。
そんな場面にしょっちゅう出会います。
だからこそ
後半に出てくる事例や考え方はとても参考になりました。
法律の専門書ほど堅苦しくなく
でも“読み方の軸”がしっかり身につくような構成で、
読んでいて負担がありません。

裏付け、前提、解釈、反対側の視点など、どういう角度から

それを読み解くか、解釈するかとても勉強になりました。
思いがけず手に取った一冊でしたが
自分の視野を広げてくれるような
とても良い読書時間になりました。
そして読み終えたあと、
ふと「図書館ってやっぱりいい場所だな」と思いました。
司書さんの工夫で展示されている本が目に留まり

自分では選ばない世界に連れていってくれたり
偶然の出会いが新しい発見につながったり。
直感で選ぶ本も楽しいなと思いました。