今日は家族にとって一つの転機の日になりました。

母の介護生活を今のペースから施設に入居することが

決まったからです。

決まった、というのは私たち夫婦含め子供世代は

少し前からそうするのが家族全体としての

よい選択だと意見が揃っていたのですが

ようやくというか、やっとというか

父の気持ちが固まったということです。

仲良し夫婦の両親なので父も

「まだ一緒に生活したい」という

気持ちにずっと踏ん切りがつけられていなかった

のですが、最近の母の様子を見ていると

安全面でもだいぶ目が離せなくなっていて

それに対する父の疲れた様子も心配で

ヘルパーさんなどプロの力ももちろん借りて

いる生活ではありますが

それでも二人だけの時間の、

父が献身的に母のお世話をしている様は

もう、十分やっているよ、と

何度も伝えるほど、父も頑張っていました。

父も相当悩んでいたと思います。

父が決められないなら子供たちが半ば強引に

進める、という方法も取れることも

考えましたが、主人はとても父に

寄り添ってじっくりじっくり話し合って

理解を求め、最終的に父の自らの決断で

施設に入ることを決めたのでした。

 

正直、これからの生活を考えると

寂しい気持ちもあります。

父も一時期は寂しさで元気がなくなるのでは

ないかという心配もあります。

でも、父にも、父の人生を少しでも

自分のために使ってほしいし、

介護は家族の力だけではできないことが

多々あることも母のことを通じて知ったし

新しい生活スタイルのスタート

と前向きに受け止め、

また、

やらないで悩むならやって考える

という方がよいよね、とみんなで話し、

これから具体的な手続きに入っていきます。

 

母の人生も尊重しつつ

父の人生もまた尊重し、長生きしてもらいたい。

家族の中で犠牲を払う人が偏らないように

兄弟会議、親子会議を何度も何度も

やってきたので

この決断を良い転機にしていけるよう

子供世代でひと踏ん張りしていこうと思います。