以前アメトーーク読書好き芸人の回で
紹介されていた本、
正直どんなジャンルかよく覚えて
いなかったのですが
タイトルが印象に残っていました。
作者 今村夏子さんの本は初めてです。
芥川賞・三島賞・野間文芸新人賞を
受賞された方を恥ずかしながら
知りませんでした。
どんな世界観なのか、楽しみに
ページをめくったのでした。

読んでみて・・・
表紙の明るい感じの印象とは裏腹に
4つの短編とも
ごくごく普通にいそうな登場人物で
ありながら、人間のダークな部分と
いいますか、
人に言えずに黙っていたい闇の
感情やあわよくばの気持ちを
見事に描写されていて
背中がゾゾっとするような
怖さすら感じるほどでした。
ちょっと違うと思いますが、
フジテレビの
世にも奇妙な物語 観た後の
感覚と似たようなものを
私は感じました。
これが今村さんの世界観なのですね。
読みやすいけど読み終わった後の
ザワッとする感じ、
しかも着地点がない感じで
ゾゾっとする感じ。

4つの短編が入っていましたが
「噓の道」「良夫婦」人間のダークな部分が

ちらりと見える作品で

スッキリしない結末だけど

何か気になる感覚。

余韻を持たせてくれる本だなと

思いました。

 

初めての感覚に

少し戸惑っていますが

新しい感覚をもらえた気もしています。