USJの再構築をされたマーケターの
森岡毅さんの本です。
林修先生の初耳学 という番組への
出演などで更に知名度が上がったのでは
ないかと思いますが
私もその一人。
エネルギッシュな話しぶりに
一気に引き込まれました。
その時に何冊か本を執筆されている
ことを知り、時を経てようやく
読む機会を得ました。
この本は就職活動を控えた
大切な大学生のお嬢さんのために
父親として何か伝えたい、届けたい
というあふれ止まらない愛情が
きっかけで書かれた本だそうです。
それを出版社が知り、一人称(お嬢さん)
だけのメッセージではもったいない内容だ!と
限りなくオリジナルの内容を残して
二人称(あなた)向けに変えて
編集された本だということでした。
これから社会人になる若い人だけではなく、
どの世代の人にも響くところが
どこかに必ずあるような、
「あなただけのあなたらしい人生」
のために、森岡さんご自身のご経験から
想う熱いメッセージがぎっしり
書かれていた本でした。
とても意外かつ印象的だったのは
森岡さんはこれまでの人生の
どこを切り取っても”成功者”で
いらっしゃるイメージを持っていたので
成功した秘訣のようなエピソードが
書かれていると思っていたのが
タイトルそのままに
若いころから中堅といわれる世代までに
経験された、今でいうところの
「メンタルをやられた」
程のエピソードの数々を、
惜しげなく、むしろその時のことを
詳細に語られていて
強さの裏にはこういう苦しかったことが
あったのだということを
知ったことでした。
確かに、TVで拝見する情熱的な
お話の内容に胸を打つのは
かつて今悩んでいる人たちと同じような悩みや
苦労をしてきた人だからこその
やさしさがビシビシ伝わってくる
からなのかもしれません。
しかも、一人一人の可能性を
心から信じている、
その純粋さもご自身の強さと
リーダーシップに反映されて
いるように思います。
森岡さんに言われると
「やってみようかな、やってみてもいいかも」
と思えるようになるのは
そういうところからきているのだなと
本を読んで合点がいきました。
弱みが強みに変わることはない
自分の強みをしってそれをとことん生かそう
ナスビは立派ななすびになろう!
(ナスビはトマトやキュウリにはなれない)
そもそもこの世の中は不平等であるし
残酷である・・・けれども
自分で”選択”をすることができる
これらの言葉が今私の中に強く残っています。
とかく、マイナス部分を補うことに
努力をしようとしますが、
森岡さんは自分のプラスをとことん伸ばす、
好きなことをとことんやってみる
視野を広げることは自分の選択肢が
ぐっと増えることである
自分の軸で選択しよう
とおっしゃっています。
改めて勇気をもらい、
誰の為でもない自分のための自分の人生、
安心と思うかごの中にいるのはもったいない
せっかくなのだから
軌道修正もしながら自分らしさを
武器に生きてみよう
そう思いました。
読み終わった後の爽快感が
見上げた真夏の鮮やかな青空と
重なったような気分になりました。