知人から1年以上前に紹介された
本だったのですが
気になっていたのに忘れていて
最近急に思い出して読みました。
ほかの本と並行しながら
少しずつ少しずつ読み進め
半月以上かけてようやっと最後の
ページまで読めました。
精神科医の樺沢紫苑先生の本で、
YOUTUBEチャンネルも持っている
先生がその中で頻繁に出される
相談事を中心にまとめた一冊に
なっているとのことでした。
ストレスをゼロにしたほうがいい、
というのは間違った考え方で
悪いストレスは少ないに越したことは
ないですが、”よいストレス”というのも
あるのでそれは区別したほうがいいと
いうこと、
とはいえ、適切なストレス量というのも
あるのも事実なので、
ストレスとの上手な付き合い方が
できたり、ため込まないココロを
作れることが大切だそうです。
そんな人のことを本では
「ストレスフリーな人」
と定義され、
人によって感じ方が様々な
ストレスをその人なりの
「受け流せる力」を身に着けるには
どうしたらよいか、
「考え方」「受け止め方」を
少し変えるだけでストレスを
しなやかに受け流せるように
なるので、そのためのコツが
5つのテーマに区切って
とても分かりやすく書かれていました。
科学的な事実を根拠に(FACT)、
どのような対処法があるのか(TODO)
という順番で一つずつ挙げられているので
悩みや不安があったときにはこの本を
見て解決法を実行してみる、みたいな
辞書のような使い方ができるのでは
ないかと思いました。
ですので1回読んでおしまい、という
本ではなく、
近くに置いておいて、何かあったら
知りたいところを読む
何度も何度も出番が出てきそうな本です。
全部を一通り読み、自分が対処できて
いること(ストレスとあまり感じて
いないこと)、と、今まさにうまく
いっていないなと思うこと
(悩みだったりストレスに感じていること)
によって、私のじっくり読みたいと思う
熱量にとても大きな差を感じたのも
自分自身を観察しながら読んでいけたのは
興味深く感じました。
今はこの本の5つのテーマのうち
「人間関係」
の章の部分にとても理解を深めたいと
思う事柄がたくさん書かれていて、
特に次の解説は特に意識していきたいな
と思ったことです。
・心の扉のノブは内側(自分側)にしかついて
いない
人を信頼したいと思うのであれば自分の心を
開けるところから始まるということ
その自分の心の扉を開けられるのは他人ではない、
自分だということ。勇気を持ってみよう。
・人の意見に流されないようにするには
自分の意見をしっかり作っておくこと。
他人は何一つ責任を取らないものです。
周りの意見は「参考程度」に聞くにとどめる
のがよい
そして「自分のやりたいことがわからない」
「自分の考えや意見があまりない」などの
人の為に自分の考えを明確にしていくための
トレーニングはアウトプットだそうです。
書く、話す、行動する
そのことを通じて自己洞察力を深めていく。
・本音を出すべきか、出すべきではないか
対人関係の三重円の図で説明されていて、
どの人にも同じように接しようと思うことが
自分を苦しめてしまっていること、
本当の本音は自分の信頼できる人だけに
伝えられれば十分だということ、
「本音と建前」という考え方に抵抗感を
感じてしまう場合、
それは「嘘をつくことでも偽りの中で
生きているということではない」ということ、
その場その場の自分の役割に応じた
「ペルソナ」という考え方があって、
それを「使い分けている」という風に
受け止めることができれば
振舞によい変化が出るのではないかということ
個性とは、「素の自分」ではなく
「仮面をかぶった自分」であり、
決まり切った一つのものとは限らず
臨機応変、変幻自在にかわっていいものであること
この本にはそれぞれの項目の最後に
もっと学びを深めたい人は、ということで
参考文献、映画なども紹介されていて
更に視野を広めさせていただける
ヒントをいただいたような
お得感満載の本でした。
幸せな生き方は人それぞれ違うのだから
自分で自分のことをよく知って
自分の人生を自分で決められるような
生き方にしていくために
自分との対話ってとても大事だなと
感じた本でした。
何回も読み直したいと思います。