今朝犬のお散歩をしていた際の出来事で
とても考えさせられたことがありました。
在宅勤務の日だったので
いつもより少し遅めのお散歩時間、
学校に向かう子供たちと
すれ違うような時間帯でした。
細めの道のわきに
デイサービスの送迎車と思われるバンが
停まっていて、
車いすを使うご老人をちょうど昇降機械を
使って車へご案内をしている際の出来事です。
その時、運悪く向こう側から車が2台
向かってきました。
道幅からして抜けることができず
運転手同士で切り返しをしないと通れない
状況だったので
1台目の車がバンの出発ができるタイミングまで
待っていたところに2台目の車まで来てしまい、
それに気づいた介護スタッフの方が
急がなきゃ、という様子になってしまい
私と犬は急いでいるわけではないので
手前のところで車が通れるようになる
まで待っていたのです。
そうしたら、です。
2台目の運転席から顔を出した中年の男性が
「早くしろ!」みたいな
文句を大声で言い始めたのです。
え、っとびっくり。
介護スタッフも
申し訳ありません、と頭を下げながら
急いでいるところに追い打ちのようにもう一度
大声で何かおっしゃったのです。
嫌な空気になってしまったなと
思っていたら1台目の運転席から
若いお兄ちゃんでしたが
「お年寄りが車に乗ろうとしている
んだから待つことができないんですか!!
待ちましょうよ!」
と一蹴したんです。
びっくりしました。
びっくり、というのはその勇気にです。
2台目の男性はバツが悪そうに
無言になり、待つことにしたようですが
さっきまでの嫌な空気が一変、
若いお兄ちゃん、ヤルネ!と
私以外のお散歩の方々と顔を合わせて
安堵したのでした。
その時に浮かんだのが
タイトルの言葉です。
子供に関することは自分も少なくとも
似たようなことで当時の大人たちに
お世話になったことがあるであろうし、
ご老人に関することは、これから自分が
その年齢になった時に周りの人たちに
沢山お世話になることがあるであろうし、
その立場を考えると
振舞う行動も違ってくるのではないか
というようなことを
教わったことがあったなと思い出しました。
ただ、
多分教わった言葉を私がちゃんと覚えて
いなくて自己流に変換してしまって
いたように思ったので
帰宅して調べてみたところ、こういう
言葉を見つけました。
子供しかるな 来た道だもの
年寄り笑うな ゆく道だもの
来た道 ゆく道 二人旅
これから通る 今日の道
通り直しのできぬ道
浄土宗の言葉にもあるようですし、
永六輔さんの本にも記載が
あるとのことでした。
笑う、叱るはいろいろあるかもしれませんが
相手を想う気持ちとともに
それを受け入れる自分のココロも
大切にしたいと思った朝でした。