久しぶりの読書記録、
そして今年最初の読書記録になります。
自分のココロと向き合うために
色々な考え方をもっと知りたいと
思うので、これからも引き続き
自己理解、思考整理に関連する
本も読んでいきたいと思っています。
そういう中で年末から読み始めた本です。
アービンシャー・インスティチュート著
サブタイトルは
『~人間関係のモヤモヤを解決するために~』
です。
いわゆる素行不良のわが子を何とかしたいと
様々な想いを持った親が生活更生プログラムに
入所させる場所で、
更生すべきは子供たちだけではなく
「親であるあなたたち自身も、です」
ということで
プログラムのスタッフと一緒に
「人間関係」に対する考え方を
これまでの経験を通じて親同士が
意見しあったり議論したりするシーンの
中でこのお話が広がっていきます。
子供たちを一方的に「悪い子」「困った子」
で終わらせてしまう親では
更生プログラムで子供たちが学んだ
経験が台無しになってしまう、
プログラム後の親子関係(人間関係)が
とても大切だということから
親にも学びの場があったのでした。
本中に出てくる経験話を私自身の
似たような過去の経験シーンに
置き換えながら読み進めることで
登場人物の心の動きと
私自身の心の動きを比べながら
当時の感情・行動に至るまでに
何が起きていたのか
を深く考えさせられました。
と同時に、登場人物もそうだったように
私自身も「自分の考えのどこが悪いのか」
と思考が足踏みしてしまうことも
多々あったので、
何度も読み返しては内省して、で
読むのに時間がかかってしまいました。
読み終わった今でもまだスッキリとは
なれていないので、継続的な
思考の訓練が必要だなと感じています。
この本でいう「箱」というのは
考え方のクセ、思い込みの傾向を
表しています。
箱に入ってしまうことで
客観的な視点が欠けてしまってい
一方的で自分中心的な言動になってしまう
危なさも表されています。
人間関係においては
「平和」か「敵対的」の二つの発想しかなく、
また、自分の気持ちに従うか、背くかに
よって起こる相手へのふるまいが
「人」と見てなのか、「モノ」と見たのかが
変わってしまう。
更には相手に対して負の感情を持ち
態度に現れてしまう時というのは
どんどん負の連鎖が起きて
結果的に自分に対する相手の態度にも
影響してしまう、つまり、
相手が一方的に悪いと思っていた
ことが、実は自分の言動も大きく
関係していることになるので
負の関係性は「共謀」だということが
書かれていました。
相手に変わってほしいと思うことが
あるのであれば
自分も変わらなければということです。
・・・でもこれがわかるのだけど、できない。
だからこそ先に書いたように
訓練し続けないと思ったのです。
では変わるためにどうすればよいか。
自分なりの言葉に置き換えた部分も
ありますがこの本からは
次のことを学びました。
どんな相手も敬意をもつことが大切
相手は「人」です、自分の想い通りに
動かすことができる相手だと
思っている時点で「モノ」を見ている
ことになるのです
関係性において間違った方に向かう
事への対処より、正しい方に向かうことを
手助けする方が圧倒的に大事だし
それに注力すべき
うまくいかないと思ったときには
関係性の基本に立ち戻ろう
自分が「正」と思っている限り
人間関係の問題は起き続けてしまうもの
自分は今どの方向から相手を見ているのか、
客観的に、俯瞰的になりましょう
そして、それを意識しましょう
自分の心からのキモチに背く言動をするとき、
4つの箱に入っているかもしれないと
思い出そう
「当然」「優越」「体裁」「劣等感」
その箱に入ることで自分を正当化
していませんか?
その箱に入っているときは相手への敬意が
欠けてしまっている時であり、
同時に自分の価値を相手から上げたり下げたり
してしまっている時なのです
自分も、相手も尊重しましょう
「箱の外」で客観的になり続けるためには
見方のチェックだけではなく、チェックしながら
「箱の外に出るための」行動が欠かせない
とのこと、
やはり人は考え続け、時に見直し、
軌道修正をしながら成長をして
いかなければいけないのだなということを
学びました。
とても難しいです。こういう考え方を
忘れてしまうこともありそうです。
嫌な自分を突きつけられるときも
あると思います。
それでも、そこに気づけたときから
リスタートすればいいのだと思います。
日々の生活の中で学びながら
今年も過ごしていきたいと思いました。