過去最高の赤字からソニーを再生したのは、CBS・ソニー社員からソニー社長になった平井さん! | think to careerのブログ

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「スゴロクで学ぶユーチューブ」で、IT会社の起業家について動画を公開していました。

 

すると、ITベンチャー企業の急成長に対して、NECや富士通など名門IT大企業の業績低迷が気になりました。

 

 

NEC・富士通とくれば、それ以上に気になるのは一時テレビ事業部の不振が話題になったソニーです。

 

業績を調べてみると、見事に復活していました。

 

その推進力となったのが、平井元社長さんのようです。

 

平井さんに関する本を探すと、『ソニー再生 変革を成し遂げた異端のリーダーシップ 平井一夫著』が見つかりました。

 

 

本を読んでみると、平井さんの意外な経歴がわかってきました。

 

平井さんは、ゲーム機プレステーションを通じビジネス経験を踏んでいきます。

 

大赤字のプレステ3の黒字化を実現することで、ソニーの社長になられたようです。

 

 

1984年、音楽好きの平井さんは「CBS・ソニー」に入社しています。

 

音響と映像技術が売りの天下のソニーについて、親会社と意識することはなかったみたいです。

 

カリスマ経営者・盛田さんを雲の上の人と感じていたそうです。

 

 

音楽業界の仕事は好きでしたが、仕事とプライベートを分ける主義だったようです。

 

結婚すると、宇都宮の郊外に家を買い、新幹線通勤します。

 

休日は、ドライブや、自分で組み立てたラジコンを公園で遊ばせる生活を楽しんでいました。

 

出世競争など、あまり興味がなかったみたいです。

 

 

平井さんは、1994年アメリカ・ニューヨークへ転勤します。

 

1995年、あのゲーム機「プレステーション1」発売の仕事が回ってきます。

 

日本で人気のプレステはアメリカでも大ヒットします。

 

 

アメリカでのプレステ販売やソフト開発を担ったのが「ソニー・コンピュータエンタテイメントアメリカ=SCEA」ですが、経営的な問題がありその立て直しを担当します。

 

リストラを実行し、1999年SCEAの社長に就任します。

 

プレステの売上は絶好調で、プレステ1は累計1億台を超える大ヒット、プレステ2は1億5000万台を突破します。

 

 

ところが、「家庭のスーパーコンピュータ」をコンセプトにする「プレステ3」が大失敗します。

 

2006年11月発売の予定価格が6万2790円でしたが、高すぎるということで発売直前の9月に4万9980円に値下げします。

 

それでも、プレステ3は立ち上げ段階で2300億円の赤字となります。

 

 

値下げしても「売れば売るだけ赤字」となり、必死のコストダウンを行います。

 

2009年9月プレステ3は価格を2万9980円まで下げることができました。

 

そして、3年半後の2010年3月、プレステ3は利益を出すことができるようになりました。

 

 

プレステ3の赤字を解消したころ、親会社のソニーは本業のエレクトロニクス事業が不振でした。

 

2011年度決算では、過去最大の4550億円の赤字になります。

 

 

2012年、ソニーの社長に就任します。

 

そして、2017年度売上8兆5440億円、営業利益7348億円の好決算を生み出し、社長を退任します。

 

なりたくて社長になったわけでないからでしょうか、56歳で社長を退任します。

 

 

CBS・ソニーに入社した社員が天下のソニーを再生しました。

 

子会社に入社した一般社員が、親会社の超大企業ソニーの社長になったわけです。

 

何か、不思議な感じがします。

 

 

NEC・富士通は、どんな方が社長を務められているか興味がわいてきます。

 

いずれにしても、平井さんの働き方を「ビジネス成功者の仕事ゲーム」にしたいと考えています。