書店めぐりが趣味なので、売り場の構成を覚えている馴染みの書店をゆっくり見てあるきます。
特に関心があるのは、企画やアイデア発想に関するコーナーです。
いつも驚くのは、「アイデア発想」の本が、沢山並んでいることです。
字の大きな読みやすそうな本から、ハードカバーの難しそうな本までいろいろあります。
買う側に立てば、いったいどの本を買えばいいか困ります。
そんなお悩みを抱えているかたに一言・・・。
自分が読みやすい、理解しやすい本を選ぶことをお勧めします。
何事もやり方があります。
アイデア発想もそうです。
いろいろ流派があります。
ただ流派の原点となる家元となると、数も絞られてきます。
「オズボーン、ギルフォード、ワラス」さんが、3大家元でしょうか?
「創造=既存の要素の新しい組み合わせ」と定義されています。
誰でも、何らかの視点(キーワード)から連想をしていけば、組み合わせをかえたアイデアは生まれます。
この原則を明らかにしたのがオズボーンさんです。
オズボーンのチェックリストでは
①逆にしてみたら、②入替えてみたら、③大きくしたら、④組み合わせてみたら・・・など、連想を働かせる9つの視点を設定しています。
この視点=キーワードから連想を働かせていくと、アイデアがヒラメキやすくなります。
2人目の家元のギルフォードさんは、「アイデアはできるだけ数多く出せ」と主張した方です。
個人の創造性について、「レンガを、建築以外で使う方法をできるだけ数多く書き出す」といった問題で評価しようとした人です
いまでも、入社試験などで、「新聞紙の新しい使い方のアイデアをできるだけ多く書き出せ」といった問題が出題されたりしています。
最後の家元が「ワラス」さんでしょうか?
アイデアがわいてくるには、「神の声=神の啓示」が必要とする説を唱えています。
アイデアの発想を「準備期、孵化期、啓示期、評価期」でとらえ、啓示期に「神の声」を聴くとしています。
「アルキメデスやニュートン」が発見した新しい理論のアイデアを発想できたのも、「神の啓示」といったほうが理屈にあいそうです。
多くの「アイデア発想本」は、この3つの家元の教えを参考にしているようです?
3人の家元のうち、「アイデア発想の本」にもっとも影響を与えているのはオズボーンさんかもしれません。
オズボーンのチェックリストのように、ある視点から連想していけば、誰でもアイデアを発想できるはずです。
難しいアイデア発想本を買わなくても、自分用の連想キーワードを作れば、発想力を高めることはできるのではないでしょうか?