8月から、社会人を対象にした「企画講座」の講師を務めます。
約100時間の本格的な講座です。
アイデア発想から始まり、マーケティング知識、企画書の作成、プレゼンテーションといった内容になります。
テキストの準備にかかろうと思っているのですが、気になる問題が2つあります。
一つは、「企画の仕事」をしたいとはいうのですが、どのような企画の仕事をしたいのかはっきりしない人が多くいます。
就活の大学生もそうですが、企画の実態をしらない人が多すぎます。
企画の仕事といっても、商品企画、事業企画、販売促進企画、イベント企画と、いろいろ専門が分かれてきます。
どの企画をやりたいかで、学ぶ内容もことなってきます。
商品企画なら、アイデア発想、企画書作成から販売促進までのプロセスを解説することになります。
事業企画なら戦略フレーム活用やビジネスモデルの学習になります。
販売促進やイベント企画なら、集客できるアイデアやプロジェクトマネジメント知識が重要になります。
おそらく今回の講座の受講者も、なんとなく企画の仕事に就きたいと考えている人が大半ではないかと思われます。
企画の仕事が専門的に分かれることを理解している人は、少ないのではないでしょうか?
もう一つは、プロデューサーになりたいのか、クリエーターになりたいのかの問題です。
プロデューサーとクリエーターの違いは、音楽プロデューサーと作曲家の関係がわかりやすいかもしれません。
音楽プロデューサーは、そのプロジェクトの責任者として、企画の推進、スタッフの構成、予算管理まですべてを担当します。
作曲家は、プロデューサーの意図する楽曲をいかに作り出すかになります。
プロデューサー=プロジェクトマネジャー、クリエーター=アーチストといえそうです。
どちらを目指すかで、求められる能力が異なってきます。
プロデューサーは、右脳の企画力と左脳の論理力が求められます。
クリエーターは、右脳の鋭い感性が不可欠になります。
今回の講座では、企画の仕事内容や役割について、どこまで理解できている人がくるのでしょうか?
理解のレベルによっては、指導が大変になってきます。