就活中の人達が集まる「たまり場」ができれば、世代別にキャリア学習を実施したいと考えています。
まずやってみたいのが、中高年を対象にした「ソーシャルビジネス起業化」講座です。
いま50歳を超えて仕事を探しても、なかなか自分の経験を活かせる仕事がありません。
求人誌で年齢制限のない募集があっても、50歳だというと「履歴書の送付」も断られるケースがあるようです。
ハローワークの求人も、年齢によって仕事が限定されます。
60歳近くになれば、「警備、清掃、介護、皿洗い」などの仕事に限られてきます。
かなりの職歴があっても、なかなかその経験をいかせる仕事につけないようです。
そこで、50歳以上を対象にしたキャリア学習として、生涯現役としてライフワーク的に取り組める「ソーシャルビジネス起業化」講座を開いてみようと考えています。
ソーシャルビジネスは、「福祉、子育て、街づくり、環境・・・」などの社会的課題の解決に向けに、ボランティでなく事業収入を得ることを前提に行うビジネスです。
実際、私が講師をしたキャリア学習の受講者の中にも、「高齢者を支援するビジネス」をやりたいという方がいました。
高齢者といえばすぐに介護の仕事が連想されますが、それは間違いです。
現在全国に65歳以上の方は2900万人近くいて、介護保険の対象になっている方は450万人強です。
年金をもらい、介護の対象になっていない高齢者が圧倒的多数です。
このような人たちにサービスを提供する新しいビジネスがあると考えています。
なぜなら、65歳以上の一人暮らしの男性の生活調査をみると
① 外にほとんど出かけない 7%
② 近所づきあいがない 15%
③ 頼れる人がいないない 20%・・・・といったデータがあります。
これでは、あまりにもさびしすぎると思います。
高齢化社会はこれからが本番です。
介護だけでなく、高齢者の話し相手になったり、一緒に出掛けるサービスなど「高齢者による高齢者の便利屋」ビジネスが成立すると予測できます。
「たまり場」の 「ソーシャルビジネス起業化」講座で、高齢者問題だけでなくいろいろな社会的課題を解決するビジネスの可能性を検討して、中高年を元気づけたいと考えています。