子供向けの図書館イベントやワークショップに参加すると、「教育のプロが進めてくれる安心感」を抱く保護者の方は多いと思います。
実際、図書館には、
- 赤ちゃん向けのベビータイム
- 未就学児向けの読み聞かせ
- 小学生向け工作イベント
- 読書プログラム
など、年齢別にさまざまな活動があります。
地域の子育て支援の場として利用している家庭も多く、親同士で話せる機会にもなるため、「安心して参加できる場所」と感じやすいですよね。
でも実際に参加してみると、
「思ったより子供が馴染めなかった」
「途中から辛そうになってしまった」
「周りは楽しそうなのに、うちの子だけ落ち着かない」
そんな場面に出会うこともあります。
そして保護者としては、つい、
「うちの子に問題があるのかな」
「協調性が足りないのかな」
と考えてしまうこともあるかもしれません。
でも私は、必ずしもそうではないと感じています。
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図書館のプログラムは「学校の授業」とは違う
私自身、中学・高校の教員免許を持っています。
その経験から感じるのは、学校の授業というのは、本来かなり細かく設計されているものだということです。
例えば学校では、
- どんな雰囲気のクラスなのか
- 子供たちが何に興味を持つのか
- 集中しやすい進め方は何か
- 不安が強い子はいるか
などを考えながら授業を組み立てます。
研究授業などでは、子供たちの特徴を踏まえて「どうすれば関心を引き出せるか」まで細かく計画することもあります。
もちろん現実には毎時間完璧にはできません。
それでも、「子供たちに合わせて調整する」という考え方は、教育現場の基本にあります。
図書館イベントは「不特定多数向け」の場
一方で、図書館のイベントは性質が異なります。
例えば「6歳〜12歳向け」と書かれていても、実際に来る子供たちはさまざまです。
- 初対面でも積極的に話せる子
- 大人数が苦手な子
- 静かに取り組みたい子
- 自分のペースで進めたい子
- 指示が曖昧だと不安になる子
同じ年齢でも、性格も特性もかなり違います。
ただ、図書館側は事前に参加する子供たちを詳しく把握しているわけではありません。
そのため、「その年齢の子供たちが一般的に楽しめそうな内容」で進めることになります。
だからこそ、
- 司書さんの進め方
- イベントの空気感
- 声かけのスタイル
- 活動のテンポ
などが、子供によって「合う・合わない」が出ることは自然なことなんですよね。
「合わない=子供が悪い」ではない
ここで大事なのは、
「イベントが合わなかった」
「辛そうだった」
ということが、必ずしも子供側の問題とは限らないということです。
もちろん、公共の場なので最低限のルールは必要です。
でも、それとは別に、
- その日の雰囲気
- 進行との相性
- 集団の空気
- 子供自身の気分や疲れ
など、いろいろな要素が重なります。
大人でも「この場はちょっと合わないな」と感じることがありますよね。
それは子供でも同じだと思うのです。
「うちの子に合う場所」を探していい
子育てをしていると、「せっかく参加したのだから楽しめるはず」と期待してしまうことがあります。
でも実際には、どんなに評判の良いイベントでも、全ての子供に合うわけではありません。
逆に、ある図書館では馴染めなかった子が、別の場所では驚くほど楽しめることもあります。
だからこそ、
「参加できなかった」
「馴染めなかった」
という経験を、必要以上にネガティブに捉えなくてもいいのではないかと私は感じています。
図書館はとても素敵な場所です。
でも同時に、「みんなに同じように合う場所」ではないのも自然なこと。
保護者としても、「この場はうちの子に合うかな?」という視点を持ちながら、無理をしすぎず、その子に合う環境を探していけたらいいのかもしれません。
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