2010年8月8日


お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんが「謝ってもらわんと終わらないんですよ!」や「なんやねん!! アホか! ボケ!」、「俺はもうたまらんねん!!」と涙を流すほど大激怒し、インターネットユーザーの心を揺さぶっている。


松本さんはラジオ番組で第二次世界大戦の原爆投下について言及し、大激怒したのである。このラジオ番組自体はかなり前に放送されたもの。しかし、65年目の原爆の日(2010年8月6日)ということで平和記念式典が開催されたため、一般ユーザーがインターネット上にこのラジオ放送の音声をアップロードしたのだ

それがインターネット掲示板『2ちゃんねる』に飛び火し、『松本人志、原爆は正当というアメリカ人にマジギレ』という掲示板が3つも作られる事態に発展したのである。松本さんは次のように、原爆を投下したアメリカに対して怒りをぶちまけている。

「(アンケート調査でアメリカ国民は)過半数以上が原爆投下は良かったと思ってる」
「(エノラ・ゲイ作った博士が来日したのに謝罪がないのは)なんでやねん」
「俺はもうたまらんねん!!」
「あれ(原爆)があったから戦争をあれくらいで済ませたとか、(戦争を)早く終わらせられたとか言うんですよ」
「原爆に関しては、謝ってもらわんと終わらないんですよ!!」
「僕はね、悔しいんですよ。腹立つんですよ(泣)」
「このまま日本がアメリカに、謝罪を求めるようなことを言わないと、変わらないでしょうね」
「もし今後エノラ・ゲイの乗組員が日本に来て謝らないというような事があれば僕その場に行きますから」
「原爆投下がなければ、戦争は終わらなかったというのも、矛盾してます」
「じゃあなんで長崎にも原爆を落としてん!(そう言うなら)広島でええやんけ! 1度だけでなく2度もやってるわけですよ! ダメ押しに」
「原爆投下の事実を、アメリカ国民は知らないだけなんですよ。伝えられてないんですよ」
「(原爆関係の番組は)日本でやってたってあかんねん! アメリカで放送すれば絶対に変わってくるから」
「世界で一番核を持ってますからね。アメリカは何千発も持ってますし、僕はそこに絶対プラス2をします」
「プラス2。(広島と長崎で)使った分がありますから! これ排除しないんですよ。僕はプラス2ですよ!」
「1000発持ってたら、,002ですから。ここウヤムヤにしないでください! 使ったからなしというのはダメですよ!」

松本さんはかなりブチギレしているようで冷静ではなかったものの、こんな事も語っていた。「僕、毎年言うてるんです。それは、原爆落とされた日にね、二度と原爆投下のようなあやまちは繰り返してはいけないってやるでしょ。で、子どもたちにも悲惨だった話をするじゃないですか。でもね、あやまち、あやまちって言うんですけど、原爆に関しては(日本は)被害者なんで、被害者が被害者に伝えていったってダメなんですよ。アメリカの子どもに言わんとダメなんですよ」(松本さん 談)。

松本さんの怒りは本物のようで、心から怒りがこみ上げてきているのがわかる発言となっている。コレに対してインターネットユーザーたちは「これはごもっともだな」や「松本いいこと言ってんな」、「この話については調子こきな当時のアメリカと暴走した日本の軍部が悪いって話で一応決着ついたやないですか」、「正当としている理由の早期戦争終結っていうのは建前だよ」、「アメリカも悪いが、日本も十分悪い」と返答している。

ぐっち

2010年08月01日18時09分

勤めていた会社を退職し会社を興す知人がいます。知人は30代前半で、業種は伏せますが名の知れた企業に新卒入社以来10年働いてきたけれど、数年前から独立することを考え、それに向けて準備を続けてきたといいます。退職後すぐに設立の準備に入り、来年1月に設立登記をおこなう予定であるとのこと。資本金は1000万円。500万円が自己資金、その他を友人知人から拠出してもらうらしい。先日その知人と飲んだときに、「自分の市場価値」という言葉が何度もでてきたのが印象的でした。

 知人は「市場価値をもっと高めたい」とか「自分の市場価値は自分が一番知っている」と言っていました。はっきりとこういったわけではないですが「現在の会社組織の中では自分の市場価値に見合った報酬を得ていない」という認識が知人にはあったようです。

 この「市場価値」という表現はよく見聞きします。市場価値とは、本来物品やサービスが市場で取引されている価格を表す経済的な概念です。「自分の市場価値」という場合は、己を一種の物品とみなし、労働市場で付される価格ということにほかなりませんが「自分の市場価値」はいくらであるかを測定するのは難しいことです。

 「本来、僕は1000万円の市場価値があるはずなのに、会社から600万円しか得ていない。」という不満を持つ人がいたとします。この場合、どうやって測定したかはわかりませんが、この人は自分の市場価値を1000万円と見積もりました。一方で会社はその人に600万円の価値を付けています。どちらが正しい価値なのでしょう。

 会社が付けた価値は、その会社の論理で導き出された数字にすぎません。よって、会社が付けた600万円の「価値」は「市場価値」ではありません。年功賃金とか終身制によって歪められている日本の労働市場においては、本来の市場価値と会社が付ける価値との間で、大きな剥離が生じている人もいるはずです。冒頭の知人は、おそらくそう感じていたから会社を辞める決意をしたのだと思います。一方で、剥離によって利を得ている人(市場価値よりも会社が付けた価値が大幅に高い人)はしがみ付いてでも会社を辞めるべきではないでしょう。転職しようにも、現在の高給を正当化できるだけのスキルがないわけですから。

 問題は、「市場価値」をどうやって測るかです。価値は金銭で示されなければならないものですが、たとえば「年収」を市場価値を測るモノサシだとして、どうやって自分の適正市場価格を測定するのでしょうか。実際問題として、強力な資格や高度な専門的知識などを有していたり、退職後に顧客を引っ張ってこれる辣腕でないかぎり「市場価値」はほとんどないと思います。会社での実績とかポストだけでは市場価値は測れません。

 知人は、転職ではなくて起業という道を選択しました。私は新設会社を多く見てきましたが、ほとんどが赤字です。そして、ビジネスが起動にのる前に資金が回らず休眠会社になり、設立5年程度で諦めてどこかの会社に再度就職するというケースが目立ちます。個人事業も同じです。統計(表4(1))によれば、個人事業主は猛烈な勢いで減少しています。この場合も、事業を締めて会社に再就職するというケースが多いのでしょう。

 起業や転職を安易に勧める意見をよく聞きますが、私は友人知人に対しては諸手を挙げて賛成できません。それは、その顛末を見てきたから。成功したといえるのは、ほんの一握りです。

 「自分の市場価値」とは、市場でいくら稼げるかを表す能力に他なりません。正確にいうと、経費を差っぴいたキャッシュフローをどれだけ稼ぐ能力があるのかが問われます。大組織に属し給与として手取りで600万円得るのと同じ額を、一から自分で稼ぐのはあんがい難しいのです。ほとんどの人は、自分の市場価値に比べて実際は低く評価されていると感じています。しかし、実際に市場に出てみると過大評価されていたのだと気づきます。

 起業したり、高報酬を求めて転職して成功した人というのは、本来の市場価値と会社が付ける価値との間で、大きな剥離が生じていて、かつ運も良かった一部の人でしょう。知人の成功を心から応援しています。

ガジェット通信

2010年07月11日14時06分


今回はkikakuguyさんのブログ『ゲーマーチ』からご寄稿いただきました。

若者が自殺をしてはいけない理由
先日、パク=ヨンハさんが自殺した。彼のような名声を得ているイケメンが自殺する理由は、ぼくにはわからない。彼が死んだ唯一の意味はぼくのイケメン世界ランキングの順位を1位繰り上げたことだけだ。なんと、悲しいことだろう。

これは韓国の話だったが、日本も自殺大国だ。話題になった南アフリカのジンバブエで殺人事件で殺される人1日あたり50人。日本の自殺者1日あたり80人。そして、20~24歳の死因の50%が自殺。

なにかおかしい。

  *  *  *

ぼくも中学生のころ、例に漏れずばっちりいじめられた。天然パーマだったから“陰毛”って呼ばれたし、班決めではいつも1人班だった。ちょっと自殺も考えたことがある。珍しくもなんともない。でも、だからこそ自殺を考えている人に言えることがある。

「若い時に自殺はやめとけ」ってことだ。

学校じゃ自殺がダメな理由といえば「命はかけがえがない」とか「あなたという人間は世界に1人だけ」とか言われる。あんな理由はクソだ。教師は税金で食ってる。やつらの老後を安定させるために税金を払わせようとする口実だ。知るべきことは、生きていけばすごく面白いことがまだまだたくさんあるってことだ。それは社会のシステム上、若いときに体験しづらいことばかりだ。これらを体験した上で自殺するなら、ぼくにはもう止めようがない。

1.社会貢献をしていない
まだ若い人はモノを作ったり、サービスをしたり……社会貢献をしていない。“社会貢献”といわれてもピンとこないだろう。でも、人を喜ばせることが楽しいのはわかると思う。大好きなゲームを人に勧めたり、文化祭の出し物を考えたり、電車でおばあさんに席をゆずって「ありがとう」って言われるとうれしくなるだろう? 結局“仕事”というのはそのスケールを大きくしたものだ。自分の仕事で作ったものが沢山の人の手にとどく。自分のサービスが人を救う。社会という大きいフィールドで人を喜ばせられるんだぜ。しかも感謝されてお金がもらえる。最高じゃないか。

2.お金を持っていない
ぼくのような薄給サラリーマンでも中学生のお小遣いよりは自由にお金が使える。子供がガチャポン1個を必死に買ってる横で、一気に30個買ってみればいい。ほしかったゲームもたくさん買える。もしかして『ポテロング』がこの世で一番美味しい食べものとか思ってない? 金を出せばもっとおいしいものがたくさん食べられる。見たこともない美しい景色の場所に旅行することもできる。それをしないまま死ぬのは、あまりにも寂しい。
 
3.最終的に幸せになれば、過去は全部OKなんだ
ぼくは今残業代も出ないし、毎日遅くまで仕事をしている。特に大きなことをやったわけでも、有名にもなれていない。でも、ずっとやりたい職業だったし、今度結婚もする。だから今、幸せって言える。ぼくが中学時代いじめられて、“陰毛”ってあだ名でひきこもってゲームをやっていたおかげでこの素敵な人生が送れている。

人生のルールで知らなきゃいけないのは、今が幸せになればそれまでの過去は全部、肯定できるってことだ。あのクソみたいなことのそれぞれが、今の幸せな人生を作り上げているわけだから。人生はそんな逆転ホームランで一億点入る仕組みになっている。

きっとこの話を聞いても、きみは「出来ない」って言うだろう。中学時代のぼくもきっと同じことを言ったと思う。

でもいいんだ。この話は「中学時代、死ぬことばかりを考えていたぼくにこんな話をしてくれるおじさんがいたらちょっとうれしかっただろうなあ」と思って、書いたんだよ。

きっと中学のころのぼくは「うぜー」って言っただろうけどね。

執筆: この記事はkikakuguyさんのブログ『ゲーマーチ』 からご寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

YUCASEE MEDIA

2009年10月18日


澄んだ空、森、湖。羊や牛など家畜の群れを多く見かけるスイス湖畔の自然が豊かな町フェフィコン。ここに、フェラーリ、ランボルギーニなど高級車が多く納車されているという一面がある。実は、小さなこの町が、最近、世界の金融業界から大きな注目を集めている。

チューリッヒ湖の東部に位置する自然が豊かな町フェフィコン。人口約1万人、20平方キロメートルの面積は日本で言うと、東京都港区ほどの面積。そのうちの約25%が森林にあたる。
 意外というと失礼にあたるが、毎朝、ホワイトカラーたちが高級車に乗ってオフィスに出勤する。数年前に英国の大手ヘッジファンドグループ、マン社が進出。低い税率と規制が少ないために、ファンドグループの進出が目立ち、昨年あたりから、フェフィコンを「ヘッジファンドセンター」と呼ぶ人もいるほどだ。
 G20でヘッジファンドに対する監視の目を強化するという方針が打ち出されて、ロンドンからフェフィコンに拠点を移した中小のファンドもいるという。スイスの所得税率は13%。英国は50%になろうとしている。さらに、ロンドンの街の環境の悪化や公共交通の不便さなどを理由に、フェフィコン移転を検討するファンドもいるのだという。
 過去18カ月で23のファンドが実際にフェフィコンなどスイス国内へ移転。また英国政府が税率アップを宣言した今年4月以降には、15のファンドが移転を検討するようになったのだという。
 ファンド一色の町になりかねないが、地元にとっては雇用にも貢献しており、商店も潤うために地元は歓迎しており、さらに誘致を促進していくようだ。

チューリッヒ湖の東部に位置する自然が豊かな町フェフィコン。人口約1万人、20平方キロメートルの面積は日本で言うと、東京都港区ほどの面積。そのうちの約25%が森林にあたる。
 意外というと失礼にあたるが、毎朝、ホワイトカラーたちが高級車に乗ってオフィスに出勤する。数年前に英国の大手ヘッジファンドグループ、マン社が進出。低い税率と規制が少ないために、ファンドグループの進出が目立ち、昨年あたりから、フェフィコンを「ヘッジファンドセンター」と呼ぶ人もいるほどだ。
 G20でヘッジファンドに対する監視の目を強化するという方針が打ち出されて、ロンドンからフェフィコンに拠点を移した中小のファンドもいるという。スイスの所得税率は13%。英国は50%になろうとしている。さらに、ロンドンの街の環境の悪化や公共交通の不便さなどを理由に、フェフィコン移転を検討するファンドもいるのだという。
 過去18カ月で23のファンドが実際にフェフィコンなどスイス国内へ移転。また英国政府が税率アップを宣言した今年4月以降には、15のファンドが移転を検討するようになったのだという。
 ファンド一色の町になりかねないが、地元にとっては雇用にも貢献しており、商店も潤うために地元は歓迎しており、さらに誘致を促進していくようだ。


YUCASEE MEDIA

2010年03月17日 10時25分


先日発表があったフォーブスの億万長者番付で、ランキングの中で2番目に若いジョン・アーノルド氏(総資産40億ドル、ランキングは212位)が密かな注目を集めている。

 アーノルド氏は、SNSフェースブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏(25)に次いで若い36歳。ヘッジファンド「ケンタウルスエナジー」の創設者でヘッジファンドマネージャーだ。

 多くのヘッジファンドのように、NYなどには拠点を置かずにヒューストンが本拠地。他の大手ヘッジファンドでも苦手とする、エネルギートレード専門で、その世界でほぼ一人勝ちを収め、一目おかれる存在だ。なのに、マスコミに登場することはなく、人物像は謎に包まれている。

 経歴としては、ヴァンダービルト大学を3年で卒業し、21歳でエンロンに入社。エネルギートレードの神童と称され、その後は2002年に自身のヘッジファンド会社を創立した。年率100%以上で回した年度が多いのだが、出資の募集はしていないのだという。投資家にとっては残念なところだが、そうした点も、この若者を神格化しているのかもしれない。

 同じビリオネアの付き合いは、ヘッジファンド業界というよりは、ビル・ゲイツ氏や、ウォルマート創業家ウォルトン家などと交流が深いとも言われている。

 昨年はヘッジファンドマネージャーの報酬ランキングでは15億ドルで3位。すでにヘッジファンド界の新帝王ジョン・ポールソン氏の王朝を脅かす存在に育ちつつあり、今後も楽しみな金融業界新世代の筆頭格だ。