「300 <スリーハンドレッド>~帝国の進撃~」(2014年)をご紹介します。
"whitaker-malem-movie-artemesia-eva-green-300-rise-of-an-empire-leather-armour-costume-02" Photo by patrick whitaker
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紀元前490年、ペルシャ軍とのマラトンの戦いに勝利したギリシャ軍。
その10年後。
レオニダス王とスパルタの精鋭300人がペルシャ帝国の大軍と戦ったティモピライの戦と並行して、アテナイがペルシャ帝国の海軍と相まみえる。
アテナイの将軍テミストクレス(サリヴァン・ステイプルトン)は、アルテミシア(エヴァ・グリーン)率いるペルシャ帝国海軍をエーゲ海で迎え撃つ。…というお話なんですが。
アルテミシアがファム・ファタールなキャラです。
彼女はテミストクレスを誘惑して味方につけようとします。
クセルクセスが即位すると、自分のコントロールに置くんですが、そこは最初だけ。
悪女っぷりを発揮はしますが、今一つなんです。
エヴァ・グリーンは熱演してますが。
テミストクレスの人間的魅力も、前作のレオニダスの足元にも及ばない。
前作はレオニダスとスパルタ兵の絆が軸でしたが、今作はそういう友情もあっさり。
とにかくですね、演者達の筋肉量が前作と比べて圧倒的に少ない。
前作のスパルタ軍団の筋肉祭りより圧倒的にみんな線が細いんです。
魂を揺さぶるものも無し。
どこにも共感できないまま、時間は経過。
前作の作りを踏襲するも、インパクトはなし。
ひたすら残虐なだけで、引きまくりました。
唯一、エヴァ・グリーンの潔い熱演だけでしたね。
というか、なぜ引き受けたのでしょう?
エヴァ・グリーンはこういう役柄が多い印象ですが、何かメリットがあるとも思えず…。