メッセージ・イン・ア・ボトル | ネコ人間のつぶやき

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 穏やかであたたかな日ですね。今回は「メッセージ・イン・ア・ボトル」(1999年)のお話を。

 

 シカゴの新聞社で働くシングルマザーのテリーサ(ロビン・ライト・ペン)は、休暇で訪れた海岸に流れ着いた手紙入りの瓶を見つける。

 

 その手紙には亡き妻への誠実な思いがしたためられていた。感動したテリーサは手紙の主・ギャレット(ケヴィン・コスナー)を探し当てて彼に会いにノースカロライナの漁村へ向かう。

 

 二人は惹かれ合うが、ある日ギャレットはメッセージ入りの瓶についての記事を偶然目にしてしまう。・・・

 

"00017" Photo by jdxyw

source: https://flic.kr/p/8oc4i7

 

 2年前に愛妻を失ったギャレットは、後悔と共に思い出という過去を生きているのですね。

 

 愛を失って「もう誰も愛せない」と諦めているギャレットの前に現れたテレーサ。愛を再発見した男のモノクロームの人生に色彩が再び灯る。

 

 それはテリーサも同様で、彼女の人生も色づきます。でも愛の喪失を怖れるテリーサはギャレットにメッセージ入りの瓶について言えずにいます。

 

 二人のように、欲しい対象と失いたくない対象は同じであることが多いものです。その思いが強いほど「失いたくない」という怖れも大きくなる。

 

 それでも過去を生きるのか、今を生きるのか。愛の喪失を生きるのか、再発見した愛を掴むのか。人は自分で選択しなければなりませんね。

 

 「きみに読む物語」を書いたニコラス・スパークスらしい大人の恋物語です。

 

 浜辺でブランケットをかぶる二人。主演の二人が素晴らしいのです。ギャレットの父親を演じたポール・ニューマンも佳かったですね。

 

 

猫「きみに読む物語」については→ 「この世で希少な変わることがないもの」