コーマワークのテーマ 意識とは何か

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自己啓発系のセミナーに行くと、「人間の心は氷山のようなもので、意識の下には潜在意識の大きな領域がある」ということをいわれます。
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とこが、人間の心において潜在意識とか無意識とか(大抵この二つは区別されていない)の占める比率は、ある人は80%、ある人は90%、ある人は97%、さらにある人は99.99%であるとまことしやかにいいます。
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しかし、そもそも無意識の世界というのは人間の認知能力ではとらえることができない世界ですから数量で表せるわけがないのです。
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数量で表せるとしたらそれは意識の世界ということになるでしょう。
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それでは私たちが日常生活で当たり前のように感じている意識の世界の方は分かっているでしょうか。
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先日行われたコーマワークのセミナーでは、意識とは何かということがテーマとなりました。
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コーマとは昏睡という意味で、コーマワークとは、遷延性意識障害、つまり、植物状態の人とのコミュニケーションをとるスキルなのです。
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17世紀にフランスの哲学者デカルトが「われ思う故にわれあり」という言葉によって私たちの意識が私たちの存在そのものであるということを主張しました。
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また、やはりフランスにおいて同年代の哲学者モンテーニュは、意識は脳にあるのか、心臓にあるのか、あるいは体全体にわたるものなのか、古来からいろいろ説があるが、結局のところ、分からないといっています。
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その後約400年近く私たちの意識(心)についての客観的な研究はなされることがなかったのですが、最近になってやっと科学のメスが入りつつあります。
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1970年代になって放射線による画像をコンピューターによって処理したCTスキャンによる脳の画像診断が生まれ、さらに磁力線を使い、副作用のないMRIが生まれました。
そして、そのMRIを用いて、さまざまな感情や行動が脳のどの部位と関係しているかを画像上で示す f(functional)MRIの技術により最新の脳研究がなされています。
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それにしても、この脳の研究というのは、それほど簡単には進歩しないもののようで100年単位でとらえたほうがいいそうなのです。
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日々当たり前に私たちは意識をもって生きているわけですが、その意識とは何か、心とは何かという、最も基本的なテーマが未だ全く分かっていないのです。
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インターネットが普及し、AIが発達し、火星まで人類が行こうとしている昨今ですが、人生の最も基本的なことが分からないまま、私たちは日々の生活をなんとなく過ごしているのです。
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