まちラボでヒアシンスの花が咲きました! | Thera-Projects掲示板

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 まちラボ館内で咲いたヒヤシンス

まちラボでヒアシンスの花が咲きました!
台所の暗所においた玉ねぎから黄色い芽が出てきました。真っ暗闇なのにしっかりと芽を出す生命力をもっていることに感嘆しました。
春先には、ヒアシンス、チューリップが我先にと地面を破り芽を出しますが、ヒガンバナやヒアシンスは、発芽とほぼ同時に花芽が顔を出します。葉が十分に育てば光合成でエネルギーをつくり、花芽をつけるキウリやスイカなどとは異なり、発芽時に葉芽と花芽が同時に出芽します。その後の生長は驚異的で、そんなエネルギーは、どこにあるのだろうかと思ってしまいます。実は、その源は球根に蓄えられているんですね。花が咲き子孫を残す役目が整うとすぐ様、球根は増えて糖分や油脂成分、さらにタンパク質を蓄え、翌年の発芽に備えます。ですから、ヒアシンスも同様で、空気と水分と温度が整えば、一気に葉芽と花芽がつくられます。弊社団のまちラボは、ほぼ通年20-23度℃に保たれていますから、室内で十分な光がなくとも花芽が誘導されるわけです。ですから、この時期の室内の弱い光でも葉と花を楽しむことができる貴重な存在と言えると思います。


 まちラボ館内で育つ植物

「ヒアシンス」に纏わる神話は有名で、小学校の時、その神話本を読んだことがあり、ヒアシンスはスイセン(ナルコシス:narcosis)と同様、ある種のペーソスを感じる可憐な花との印象をもっています。本植物はユリ科に属し、原産地はギリシャですから、ギリシャ神話の代表作として読んだのだと思います。ヒヤシンスには、愛や勝負といった一見関係のなさそうな花言葉がつけられていますが、円盤投げで太陽の神アポロ(Apollo)と西風の神ゼピュロスが競いあい、アポロンの一投がヒアシンス(Hyachinth)に悲劇をもたらしました。即ち、アポロの投げた円盤(DISCUS)の破片が美少年ヒアシンス(ヒュアキントス)の頭に当たり、その出血した血から、ヒアシンスが生まれたとのこと。それでであれば、赤色のヒアシンスがオリジナルになりますが、現在は、赤色の他に、水色や白色もあります。しかし、球根の状態では花色はわかりません。購入するときのタグを信じるしか方法はなく、むしろ、無作為の球根からどんな色の花が咲くか予想してみるのも楽しいかもしれませんね。
とにかく、大寒の中、まちラボ内に咲くヒアシンスは、すごもり家庭での癒し効果に繋がる存在としも注目されますし、はるか昔のギリシャ時代に思いをはせるロマンの対象としても、その存在を高めているのではないでしょうか?