お茶摘みは、お茶の木の新芽が黄緑一色に輝きだす毎年5月の上旬に行われます。
 

寺川茶園では、機械摘み(ハサミ狩り)をせずに、約40名のお茶摘みさん達が1ヶ月に渡り、抹茶になる新芽を手で1つ1つ摘んでいきます。


なぜこんなに面倒なことを続けるのか?
実は、機械摘みをすると、お茶の木の栄養が途切れてしまうのです。
次の年も、また次の年も…ずっと品質を守り続けるために、<手摘み>にこだわり続けています。
永年品質を保てる理由が、<手摘み>にあるのです。
「時間と手間をかけても、お茶の品質を守り、お客様に本物を味わっていただきたい」

「てん茶に生きる」(寺川俊男)探究社(2005年出版)より引用
これが「手摘み」にこだわる寺川茶園の想いです。 

 

 

お茶つくりは多くの手間とひまがかかるものです。

 同じ土壌や気候で作ったとしても その1つ1つの工程にどう向き合ったかでできるお茶が全く違います。 また、お茶は永年作物。長年の努力が必要ですし、1度の判断がその後に影響することもあります。だから、1つ1つの作業に手間とひまをかけ絶対に手を抜くことは許されないのです。
お茶づくりは一生、ずっと勉強だと私は思っています。

今、自分の生きてきた半生を振り返ると、若い頃には随分と苦労もあったかもしれないと思うのです。「思うのです」と言うのは、自分自身はその時々に夢中だったからあまり苦労とは感じなかったのです。


父の茶園を受け継いだときは、戦後の状況のため茶園は荒れ放題でした。
しかし、改植など1つ1つの努力の結果、今日の各賞受賞に繋がり、農林水産業として最高の名誉を受けることができました。 無論、家族を始め、毎年茶摘みに関わって貰ったお茶摘みさんの方々、てん茶の加工でお世話になった宇治茶碾茶組合の皆さま、京都府や宇治市を始め各関係機関の多くの方々のご協力の賜物と、改めてお礼を申し上げる次第です。


今にして思えば「あの時には」との反省や後悔も多くありますが、それでも、この半生を「茶の道一筋」に歩み続けられたこと に「感謝」の一言しかありません。


これからも、多くの皆さまから「もう一服、このお茶を飲みたい」と思われるようなお茶づくりに励みたいと思っています。

 

貴福園が取り扱っている抹茶の茶農家【寺川大福園】は手摘みにこだわっています。

 

手摘みは自然な樹形の茶園で行われるため、自分の身長より高い樹から新芽を摘むこともあります。

 

 

お茶摘みさんの手で美味しい新芽だけを丁寧に収穫…

 

効率化を考えると決して良い方法ではありませんが、うま味・甘味が多い高品質の抹茶ができます。