終末期は一番弱いところの負担を減らすこと | 看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

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どうか大切な人の最期を穏やかに看取れますように
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『終末期には過剰な水分はいらない』という記事がFacebookで3000【いいね】をいただきました。
ブログを読んでくださったこともですが、皆さんにいのちの終わりに関心を持っていただけることが、私はうれしいです。

死を想い、翻って、いまを夢中で生きてほしいと願います。


なかには、「うちの母親は、余命3か月って言われたけど、点滴したら元気になったわよ。あれはなんだったの!?」って意見をいただきました。


医師による余命宣告は、精度が不確実です。
経験によって差が出ますし、長めに言う医師もいれば、短めにいう医師もいます。
がんは予後を予測するためのツールがいくつか開発されていますが、老衰や認知症などは予後予測がとても難しいものです。
あくまでおおまかな目安と思っていただければと思います。



理想的な看取りとは、「老衰に近づける」ことです。
老衰とは、年をとって亡くなることではなくて、すべての臓器の力がバランスを保ちながらゆっくり命が続かなくなるレベルまで低下して亡くなっていくことです。


バランスを保ちながらというのは、「一番弱いところに合わせる」というのがミソです。


「終末期に過剰な水分はいらない」理由は、その方が身体が楽だからです
肺が全身の中で一番弱いところであり、水分が少しでも多いと、肺に水が染み出して痰が増えて苦しくなります。
終末期は一番弱いところの負担を減らして、楽に過ごすために点滴をやめましょうということです。

治療をやめるということではなく、身体を楽にすることをしましょう。
つまり点滴をやめましょうということです。


この「水分が少しでも多いと」というのも難しいところで、実はやってみなければわからないことが多いです。
体全体のことを考えれば、点滴をしたほうがいい場合もあります。
だから臨床では、点滴してみて、むくみが増えたり痰が増えたら量を減らしていくという方法をとっています。
最初から点滴を全くしないということではありません。
もちろん希望をされない場合や、点滴をする前から肺や心臓が弱り切っている場合はしません。

3年前は点滴の量を減らして「しぼる」ことをしていませんでしたが、私が勤めている病院でも、最期は点滴を「しぼる」ようになってきました。
医療現場は、よりよい方向に変わってきています。

終末期は、点滴をやめると楽になる人って、本当に多いんです。
この事実をたくさんの人に知ってもらって、できたら早く「常識」にしたいです。


医療関係者のかたはぜひこちらの本をお読みください。
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『看取りの技術~平方流 上手な最期の迎えさせ方~』
平方 眞 著   日経BP社


大尊敬する緩和ケア医が書いた、医療関係者向けの看取りの本です。
より詳しい内容を知ることができます。



どうか、大切な人の最期を穏やかに看取れますように
どうか、あなたが最期まで笑って楽しく過ごせますように


本日もお読みくださってありがとうございました。


後閑愛実



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