[自作オートワウ]3.配線・完成 | さささっのブログ

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自作オートワウ、早くも最終回です。

(↓過去記事)
1.基板の組み立て
2.穴加工・部品取付

さて、今回は配線を済ませて完成に向かいます。


内部配線を行いました。回路的に配線量が多い割に、そこまでごちゃごちゃしていないのは脱着できるようピンヘッダ・ソケットを利用したからと思います。


そして基板を被せてみました。すんなりと収まったので、大丈夫かな? と思っていたのですが...


出力ジャック部分にコンデンサがっアアアアッw


100uFの35V品のコンデンサを利用したために干渉しました。そもそもここの部分に35V品もいらないですし、「何かできないかな」と考えていたところ...


秋月電子 ニチコンMW 100uF/25V


この存在を思い出し、「買わなくては」と思っていたのですが、何だか見た覚えが...


おや?


おやおや?

あるじゃないですか。


というわけで、こちらからパクっていきます(すまんよ直流安定化基板)

もともとついていたコンデンサ(背の高いやつ)が200milピッチに対して、こちらは100milピッチなので、すこしレイアウト変更はありましたが、特に問題なく付け替え完了。


元の基板に入ることもないので、後日MWシリーズの同じコンデンサを買ってきてとりつけようと思います。(取り外した背の高い35V品のコンデンサはいつか使うでしょう)


その結果...無事干渉することなく済みました。良かったよかった。


喜びながら配線をすませ、テストで音出しをします。


「あれ、出ない」


はいでました無駄に高級なミュートの完成...なんて冗談はともかく、原因を調べてみます。


「オペアンプついてないじゃん」


そうですよ。音響機器の心臓とも言えるオペアンプがついていないのに音が出るわけがありません。カレーを作るときにカレールーを入れ忘れたとか、写真を撮りにレンズをいっぱい持っていったのにボディを忘れたとかそんな感じです。


というわけで、オペアンプの選定。

ROHM株式会社のサンプルブックを利用します。一品種5個ずつのオペアンプが入っています。通常音響に使うとしたらこのあたり「Low Noise Type」です。回路図の作者さんは「NJM4558D」をと書いてありましたが、その改良品種である「4580」オペアンプのROHM版、「BA4580RF」を使うことにしました。±2.0Vから駆動可能でスルーレートも5V/μsあるとはなかなかハイスペックですね。

こいつです。


DIPを使う前提でのレイアウト配置なので、SOPであるこのオペアンプはDIP化させる必要があります。


そこで利用するのが変換基板と細ピンヘッダ

これでDIPオペアンプと同じにできます。


適当な基板を一枚用意し、これまた適当な土台で浮かせます。


そこに細ピンヘッダを差し込みます。こうする事によって、足が斜めについてしまったりという事故を防げるわけですね。


変換基板をハンダつけし、その後オペアンプ本体もはんだつけします。


できました。


そして、ICソケットに差し込み配線をして完成。


音出しの結果は... 無事に音がでました。オートワウの動きも確認できました。最後にケースに蓋をして、完成です。基板の取付けは結局厚みのある両面テープになりました。アルミケースなので、足がケースの下地に接触してショートしないように気をつけて取付けます。




つまみが上にとびでているので、近く可変抵抗を削って下げようと思います。


フットスイッチを踏んでONにするとLEDが光ります。


ゴム足を付けようと思ったのですが、10個セット品を買い、2つの製作物に4つずつ使ったので、余りが2個だけでした。というわけで、足を買いに行かなければといったところです。これがなくても使えないことはないですけどもね。


前回製作の コンプレッサー とならべてみました。デザインを統一させたので、似たような感じです。つまみが2つと3つで違うので、そこで見分けることが出来ます。


電源は 自作パワーサプライ です。電源周りからエフェクターまですべて自作機器になりました。


オートワウ(またはQトリッパー)でYouTube検索するとわかると思いますが、非常におもしろい音になりました。遊びのエフェクターなので実用性は低いですが、ソロとかなにかに利用出来ると思います。


また、コンプレッサーとつなげようとするときにパッチケーブルと電源ケーブルがないといけないので、これも作ります。(手持ちのケーブルを短くして作る予定)


次回エフェクターを作るとしたら注意したい点は以下のとおりです。

・できるだけ背の低い部品を選ぶ
・背の高い部品は基板の中央部分に寄せる
・基板の角のほうに部品があるとネジで止めることが出来ないので寄せない
・方向を間違えることがなく、接触もしっかりとしているXHコネクタを利用する


「こんなエフェクター作ってみたら?」という案ありましたらコメント欄でお願いします。(エレキベースです)

(2015/03/30追記)
足を買ってきたので付けました


コンデンサも買ってきたので付けました(一時的に部品とりとなった直流安定化基板へ)