『昨日、悲別で』; 22才の別れ - 風 | Down to the river......

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ここ最近東京でも気温が低く、朝晩寒くて身体が縮こまっています(^^;。

歳をとったせいか、ちょっとしたことで昔の些細な出来事を思い出したりしてしまうのですが、なぜかこの冬の寒さで思い出したのが、昔のテレビ・ドラマです。

それは「倉本聰」さん脚本の『昨日、悲別で』です。

僕の中には、なんか寒いなあ、との印象がこのドラマにあるんですよね(^^;。

このドラマとの出会いには個人的な思い出があって、第1回目の放送の時僕は、麹町にある「日本テレビ」の局内にいて、数台あるモニターに映し出された同局制作のこのドラマの放送を偶然にも眺めていたのです。

ちょうどその時も冬の寒い時期だったのかと調べてみると、1984年の3月9日みたいです。

寒いと言えばまだ寒い時期ですが、ドラマの映像及び内容からの影響だったのでしょうか……。

さて、どうしてテレビ局内にいたかと言うと、学校の友達のテレビ局での用事に付き合っていたのです。

その用事とは——記憶が曖昧ですが——、今考えればその友達のつてで、報道番組(ニュース)の生放送の見学に訪れただけ、だったようです(^^;。

放送終了後に、キャスター席に座って記念写真を撮ってもらったのですから(笑)。

なぜそこで観た『昨日、悲別で』の印象が強かったのかと言うと、報道フロアのモニターから突然「おっぱい」という、思いもよらない言葉が流れて来たからだと思います(爆)。

このドラマを知らない方に説明しますが、「おっぱい」とは主人公の女性の愛称のことで、あのおっぱいのことではありません。

ただ、ニュース放送前の緊張した雰囲気が漂う中で、こちらもドラマを観るともなく眺めていただけですから、あの「おっぱい」のことかと正直驚きました(^▽^;)。

第1回目をきちんと観れなかった為か、本放送時にはその後もこのドラマを観ることはなかったのですが、夕方の再放送の時には観れて、おっぱいとは愛称のことかと納得した次第です(苦笑)。

ドラマの内容は、若者の青春ラブ・ストーリーと言っても良いのでしょうが、東京と北海道のさびれた小さな炭坑町、若者とその親の想い、とバランス良く対比して描かれており、単純な青春ものとは一線を画しています(脇役が本当に良いです)。

北海道、大自然、というイメージがある倉本聰作品ですが、主に東京での若者たちのエピソードが中心だったので、当時10代だった僕でも違和感なく観れました。

正直昔に一度観ただけなので細かい内容までは覚えていませんが、数ある倉本聰作品の中でも珍しいタイプに入るかもしれません。

それでも、所謂倉本さんの円熟期にあたる頃の作品なので、すっきりと——それでいて、過不足なく——まとまっている良品・佳作なのではないか……と感じて来ました。

いみじくもこのドラマのように、『ノルウェイの森』にこの相反する(東京と地方、親と子)ようなパラレルな(人間関係の)世界観がもう少し濃厚だったら、もっと好きになっていたと思います(^^;。

今回調べてみて分かったことですが、何かの権利関係の問題で、ビデオ・DVD 化が見送られているドラマだそうです。

80年代を描いた、若々しさ(清々しさ)溢れる倉本作品は他には見当たらないので、とても貴重と言うか残念です。

そう感じるこのドラマの熱狂的なファンが少なくないようで、現在どなたか昔録った家庭用ビデオから変換して動画をアップしてますので、ほんの一部ですがご紹介します。




昨日、悲別で 第8話5/5






昨日、悲別で 第10話5/5






昨日、悲別で 第11話5/5






昨日、悲別で 最終話5/5






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このドラマの主題歌は有名な「22才の別れ」なのですが、ドラマで使われているのは「かぐや姫」のヴァージョンです。

僕はつい最近まで、この歌に2つのヴァージョンがあるのを知りませんでした(^^;。

僕にとっては「」のヴァージョンの方が馴染み深くて好きなので、最後にこちらのヴァージョンをご紹介します(^^ゞ。




22才の別れ/風 - MoviePhoto





ひと言——。

上の動画に映し出される女性は、もしかしたら福山雅治さんがファンだと公言している、「あの女優」さんに似ているような……(^▽^;)。