ブックマッチは眠らない | 賢三記

賢三記

バイクが好きだ。

車が好きだ。

Rockn'Rollが大好きだ。

ブックマッチ製造の灯が日本から消える…… 日東社から製造終了の発表に「残念」「昭和のアイテムが消える」の声(ねとらぼ
先日、こんなニュースがありましてね。

喫煙者が国賊にされ忌み嫌われ社会から排除され生活から除外されはじめて結構経ちますが、喫煙具ってのも変わってきたんでしょうか。
携帯灰皿とか見なくなりました。ノベルティで結構あったんですが・・・
街中の置き灰皿なんて、UMAレベルで見なくなりましたし。
子どもがいたずらに使うから電子ライターはボタンがすごくきつくなったりメカメカしくなったり。
ZippoやRonsonなんかのオイルライターはマニアが集めるだけのホビーになってきましたし。

マッチは今では喫煙具ではなく非常用の着火用具としてのニーズの方が強いようです。マッチにもいろいろあるしね。

なつかしいなぁ。バーズアイ・マッチ。狸小路のキャプテン・トムズってお店でこれ見つけて買ったなぁ。やたら壁見つけて火をつけてたわ

冒頭のニュースについて「男の小物が減っていくのさ・・・」とうちの団長がぼやいておりました。それに加えて「海の向こうじゃMr.、Missを使うのも難しくなってるそうで・・・カサブランカ・ダンディを口ずさみたくなりますね」と。
男らしく?女らしく?今の世の中、これってセクハラでありモラハラなんだそうです。
先日、就業規則の改定とかありまして。今までパワハラとセクハラに関する規定はあったんですよ。それらはすべて一括になって「ハラスメント規程」になりました。
セクハラパワハラ、出産育児に関するハラスメントがメインですが・・・。もうね、ハラスメントがハラスメントですな。

んで口ずさみたくなるカサブランカ・ダンディってのは、
♪きき分けのない女の頬を 一つ二つはりたおして 背中を向けて煙草をすえば それでなにもいうことはない(カサブランカ・ダンディ 唄/沢田 研二 作詞/阿久悠 作曲/大野克夫)
ジュリーの名曲『カサブランカ・ダンディ』ですね。
すごい歌詞だなぁ。ハラスメント通り越してDVでしょ。今の時代でこんな歌詞作ったら「モラル」な連中に速攻たたかれるな。

あたしはこの歌の時代に育ちました(ジュリーはドストライクですね)。壁際に寝返りうって帽子を投げてた頃からのファンです。格好いいもの。
映画のカサブランカもハンフリー・ボガードも大好きです。ま、ある方の影響で古い時代の映画は結構見ましたよ。
さんざん気障のまねごとをしてきたあたしでも「君の瞳に乾杯」は使ったことがないな。
カサンブランカ・ダンディのサビがね
♪ボギー ボギー あんたの時代は良かった 男がピカピカの気障でいられた♪
というものです。
どうです?ピカピカの気障ですよ。
タフじゃなければ生きられない、やさしくなければ生きる資格もない時代だったんですよ。

男が男、女が女と呼びにくい時代になり、あまつさえ「ハラスメント!」とか言われるようになり、それに伴うように「男」の「趣味」と言われていた「逸品」たちは世俗へ下り値段は下がり価値は落ちていったように思います。
ブックマッチが生産を終了するってだけのネタでしたが、過去にすがるジジイのボヤキみたいなブログになってしまいました。

それでも思い出しますね。
ブックマッチは本体から千切らずに火をつけるんです。息を吹きかけたりマッチをふったりして火は消さない。パチンとはじいて火を消すんです。尚且つ、一連のこの作業は片手で行わなければなりません。
親指と人差し指、やけどしながら練習したなぁ。


引き出しの中のマッチ。ブックマッチだけじゃ寂しかったので全部引っ張り出した。ああ、この店はまだあるのだろうかとか思う店も多々・・・

今日あたりはマッチで火をつけてみましょうか・・・