明日へと続く今を 【大内雷電】

テーマ:
渋谷クラブクアトロ。
それは、東京のバンドマンにとっては特別な場所だ。



バンドを2005年から始めて、客が10人もいないハコで毎月10本以上のライブを重ねた。多い時で年間150本。

その過程で、多くのバンド仲間ができて、その友人たちは次々と才能を開花させ、
メジャーレーベルからデビューしたり、大きなフェスに出るようになったり、その一方では解散していったり、別のバンドになったり…


そんな周りの多くのバンドが「登竜門」として立つステージ、
それが渋谷クラブクアトロだった。



だから自分にとって渋谷クアトロというものは、
有名アーティストを見に行く場所というよりも、
羽ばたいていく仲間たちを見送る場所、といった印象が強い。


クアトロで鮮明に覚えてるライブ、
そのどれもが、そういう「人間の転機」となった瞬間を見ることができたものだ。



かくいう僕は、一度だけ渋谷クアトロのステージでライブをしたことがある。
2012年の秋、2005年から7年間活動し続けたバンド「太平洋不知火楽団」を終えることを決めたとき、ラストライブ直前に急遽組んでもらったイベント。







それは、僕がクアトロで見てきた「飛躍」でも「転機」でもない、言うならば閉店セールの棚ぼたのような決まり方ではあったが、

あの舞台で力の限りやったと、それだけは言える。

結局それが、今に至るまでクアトロでは最初で最後のライブとなった。




思えば不思議な人生を歩んできた。
フジロックの新人公募枠「ROOKIE A GO GO」とサマソニの新人公募枠「出れんの!?サマソニ」両方に受かり、出演できたのは当時僕らだけで。
それで少しだけ名前が広まって、全国色々なところでライブをやった。活動をしていくに連れ、次第にメンバーの仲がものすごく悪くなって、やがてバンドを続けられなくなった。3時間無言のスタジオなんかもあった。


当時から趣味と実益を兼ねたライダー活動(!?)をして、自作ライダー衣装で都内スタンプラリーをして。
思えばクアトロのステージでもウィザードに変身した笑  

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この週はウィザードの放映が始まった時だったのだ。2012年から芸風がまったく変わってない!


そういうアホな活動(!?!?)が成田大致の目に止まり、SILLYTHINGに加入することになった。

時系列的には、このクアトロの3日後に「夏の魔物2012」が開催され、
そこで初めて成田と一緒にライブをやったのだ。




そして今年、THE 夏の魔物が結成され、今こうしてファーストアルバムを作った。

5年の月日が流れていた。


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2017年。
THE 夏の魔物の渋谷クアトロでのワンマン公演が発表された。

5年。日にちに直すと、約1800日。
あの頃クアトロで見たバンドは、大きく飛躍した人もいれば、すでにいなくなってしまったバンドもいる。
短いようで、長い時間が経った。
33歳になった。
出遅れたとは思っていないが、決してリードもしていない。
充実した日もあれば、悔しかった日もある、そんな毎日を積み重ねてきたね。

その結果として、今のTHE 夏の魔物の集大成を見せる、そして今後さらに高みを目指すための、大事なワンマンライブが開催される。


そう、あの頃何度も見ていた、バンドが「飛躍」する瞬間。「転機」を迎える瞬間。
そういうものを、ようやく自分で体現できる、そして何より応援してくれる人たちに見せることができる機会が、
やっと、やっと来たのではないだろうか。




今ここに共にいるのは、
5年前は誰一人としてまだ出会っていなかった、新たな仲間だ。


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それは自分で掴んだ今であり、
メンバーや、ファンのみんなが掴ませてくれた今でもある。




どんな音が鳴るのか
どんな歌が響くのか
どんな景色が、そこに現れるのか?





さぁ、みんなで、俺たちの渋谷クアトロを始めよう。



開演はもう、すぐそこだ。





THE 夏の魔物  大内雷電
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