墜ちて行く天使 | Q1999=Q-IIIの奮闘記

墜ちて行く天使

 今日は仕事でした。

 滅茶苦茶疲れましたね。

 いやね、清掃作業の量が増えまして、それを処理するのが本当に苦しかったです。

 体力的に大きくダメージを負いました。

 そうですね、今までの倍には増えましたね。

 まあ復帰後が少なかったという事も理由に有りますが、それでも疲れました。

 思えばダウンする前にはこれくらい、いや、もっとか、清掃作業やっていたんですからね。

 今思えば良く出来たなあと思います。

 別にやりたい作業でも無いです。

 私はオフィスワークをしたいのに、それを許して貰えません。

 そんなに障害者雇用って硬いんでしょうか。

 もっと柔軟に事を運べないのかしら。

 これが続くようでは私も気が滅入ってしまいますし、それってつまり人材が宝だとは考えていない証拠だと私は今日になって思いました。

 そんな人が嫌がるような作業ばかりさせないで欲しいです。

 勿論私も遊びでやっている訳では無いつもりですが、同時にこれ程までの冷遇を受ける事も無いだろうと思うのです。

 仕事なのだからこちらが思うような作業が出来ない事も分かります。

 でもだからって、清掃作業を増やす必要は無かったのではないかと思うのです。

 何しろ、私は事務で雇われた訳ですからね。

 そちら系統の仕事を振って貰えるのが本来望ましい事です。

 でもそれは許されず、代わりに清掃作業って酷くないですか。

 そんな事をする為に今の仕事を選んだわけでは無いのです。

 それをしっかり認識して欲しいですね。

 何で障害者雇用ってそんな仕事ばっかりなんだろう。

 思えば常に清掃作業が付いて回りました。

 それしか能が無いと思われているのかな。

 だとすれば心外です。

 他の障害者の方は誰も声を上げないのでしょうか。

 もっと私達の声を聴いて欲しいです。

 多分私と同じような思いをしている方っていらっしゃると思います。

 そういう方達はどうしているのでしょうか。

 矢張り我慢しているのかな。

 私自身自分の状態が、良く腐らずにここまで来れたなと思います。

 それだけの扱いを受けています。

 私ってそんなに無能なのかしら。

 つまり遠回し事務作業を任せられるだけの能力が無いと言われているのと同じですからね。

 私の中では或る程度付いて行ける部分は有りますが、それだけでは足りないという事なのかもしれません。

 でもそうならばそうとはっきり言って欲しいです。

 この中途半端に希望を持たせて来る事が違うと言いたいのです。

 完全にやらせてくれないならばそれはそれで構いません。

 他の職場に転職するだけなので。

 まあ就労支援施設は猛反対するでしょうがね。

 何故就労支援をしてくれないのでしょうか。

 一応こちらとしてはSOSを出しているつもりです。

 それなのにそれには応じる気配が無いです。

 何だかなあでしょう。

 そこをもう少しこちらに歩み寄ってくれればどれだけ助かる事か。

 でも残念ながらその気は無いようです。

 と言うより就労支援施設が私に掃除の仕事を回している感じなので、そもそもの諸悪の根源はあそこだと言っても良いでしょうね。

 私の事、何だと思っているのでしょうか。

 それが凄く気になります。

 まあ何時も言うように商品なのです。

 私達は就労支援施設の売り物に過ぎません。

 そこに何かを求める辺り、私の考えが甘いのでしょう。

 でも私だってもう少しましな扱いを受けたいのです。

 私は掃除をする為に今の会社に入った訳では無いのですから、そこを就労支援施設も分かっているはずなのにその作業を一切回そうとしません。

 それ所か、掃除をするのが私の仕事だと言いたいようです。

 もういい加減にしてくれ。

 あそこがもっとしっかりしてくれれば私もここまで苦しむ事にはならなかったでしょうし、何より理解が無いのが本当にしんどいです。

 寧ろ生活相談施設の方が私の気持ちを理解してくれています。

 何なのでしょうね、この差は。

 まあそんな訳で、今日も清掃作業に明け暮れました。

 もう疲れたよ、本当に。

 そんな難しい事を私は言っているつもりは無いのですが、聞き入れて貰えません。

 要するに数合わせの為の職員なのですよ、私は。

 全然そこに多様性社会がどうとかいう奇麗事は通じないのです。

 それがまた空しいですね。

 口先だけの多様性社会だなんてうんざりです。

 でもこれが現実です。

 残念ながら、私達精神障害者は、所詮掃除をさせられれば良いと思われているのです。

 そして一番ムカつくのは賃金の低さです。

 同じ会社にどんどん入って来る新入社員に次々と給金の量で抜かされて行きます。

 それがどういう意味か分かりますか。

 障害者にくれてやる金は無いという事です。

 もう本当に酷いと思います。

 私もうんざりです。

 これって精神障害者だけの特色なのかなあ。

 例えば知的障害者とか身体障害者とかはどういう風に扱われているのでしょうか。

 それが知りたいですね。

 この三つの障害者の中で精神障害者が一番扱いが酷い気がします。 

 それは私個人の感覚ですが、精神障害者ははっきり言って一番扱いにくいとは思います。

 だって下手したら死んでしまいますからね。

 でも精神障害者って軽い人は本当に健常者と変わりがないです。

 ただそれでも社会的な信頼が最も低いとは思います。

 私自身そういう扱いを受けて来ました。

 精神障害者って確かに不安定では有ります。

 だからより信頼を勝ち取る事が難しくも有ります。

 兎に角下手したら死んでしまうような障害なので、まともな扱いに至るまでの信頼は中々勝ち得ません。

 それが私達の社会的立場になっています。

 死んでしまったら元も子もないとは分かりますが、でももう少し違うアプローチからそれに対抗して欲しいです。

 つまらない仕事ばかり押し付けられるのもそれはそれでしんどいんですよ。

 そこは理解して欲しいですね。

 私の場合就労支援施設が先ずそこを理解していない気がします。

 あそこはもっと精神障害者について勉強するべきです。

 一応最も得意とするのが知的障害者の就労支援という場所らしいので、精神障害者の扱いに疎いとしても仕方が無いとは思いますが、それでも就労支援施設を名乗っているのならばそこに言い訳をして欲しくないですね。

 まあ精神障害者って十把一絡げにしにくい部分も有ると思います。

 実際色々なタイプの方がおられますから。

 その個人個人に一々合わせていられないと言うのも分からない話では無いです。

 でもだからこそ、もっと臨機応変に動いて欲しいです。

 それが私の願いです。

 明日も仕事です。

 また長い一日なりそうです。

 体力に無理のない範囲で頑張りたいと思います。

 一日一善。

 明日をバーンと信じましょ。

 ドロン。