年末の中島記念から早や3ヶ月。今年の主役を占うべく、はがくれ大賞典がやってきた。笠松から1頭、兵庫から3頭、高知から1頭と、この上ない熱く激しい戦いが期待できそう。ここで気になったのは、鮫島克騎手がキングプライドではなくコウザンゴールドを選んだこと。同じ5歳牡馬ならば、九州ダービー栄城賞えお含む重賞11勝のキングプライドを選ぶのが妥当。ベテランの大騎手がコウザンゴールドを選んだならば、黙って従っていいのでは?逆に、川島拓騎手はチャンスなので、思い切った騎乗で好成績を期待したい。
4歳、5歳限定ならセンゴクエースが頭ひとつふたつ抜けている。良血馬の由縁なのか、持って生まれた身体の弱さなのか、順調に使えていないのが残念。それでも最近は、1ヶ月に1走使っているのでここからの飛躍に期待したい。名牝サダエリコの唯一のクロップ。ばんえいオークス、ばんえいダービー、ばんえい菊花賞他、重賞13勝し、牡馬にひるまず対等に戦い、人気を博した彼女の集大成であるセンゴクエースは、ばんえいファンならずとも応援したくなる。ばんえい競馬の将来のためにも負けてほしくない。
桜花賞トライアルながら、どちらかというとスピードに勝った馬が、勢いのまま好走するレースという印象が拭えない。ならば、別視点から考えてみた。兵庫から3300勝ジョッキー田中学騎手がアルミューテン、佐賀から3900勝ジョッキー山口勲騎手がラーナアズーラに騎乗する。どちらも成績が芳しくなく穴人気にもならない状況ではあるが、JRAに所属で1勝している時点で地方競馬から参戦してきた馬よりは格上。まして先行できる脚ならば、一流の地方ジョッキーの手腕でなんとかなりそうな気もする。これといった有力馬がいないなら楽しみ。