~ソツセイ パペット制作 女の子編~

昨日に引き続き、卒業制作ことソツセイのお話です。
今回の作品はROUTE666なる、旧大陸横断道路上で展開される男女二人の物語。
なので、作られるパペットは男の子・女の子の二体な訳ですね。
一体完成してしまえば、もう一体は同じことの繰り返しなので、つまり、一体だけ集中して作ればいい!
そこで、女の子のパペットから作り始めた筆者なのでした。

悪魔のドクドクラテックスとの勝負は昨日に引き続き、今日は衣装作りもしました。(同時進行でないと間に合わない!!)

カノジョはストーリー上、男を落とす方の役なので、超セクシーでなければいけない!
ので、ボディの制作にはものすんごい時間をかけて(今までの数ヶ月間のほとんど)パテ盛り、粘土こね、研磨し、とうとうBQB体系にしたのでした。

で、衣装の話。
やっぱりこの体系を活かさなくてはなりませんから、当然、露出度を高くしようって話になります。

で、当初はデコルテ部分(肩から胸にかけての部分)丸出し、おへそ丸だし、ヒップボーンで脚も丸出し、クツはミュールで指も丸出しっていう予定でした。

ところが、しかし。

まずミュールを作るのが断念されました。カノジョの足のサイズは親指の第一関節ほどなのですが、その足にガラスのクツならぬ、プラスチックのクツを履かせるには、筆者の指が太すぎました。
あー中学・高校のバレーボール部だったことが悔やまれます!

次にヒップボーン計画が中断されました。
理由は二つ。

1.パペットをデフォルメしすぎたために、ヒップボーンを作ってもハーブパンツくらいになってしまう。
2.大腿部のラテックスがとてつもなく乾きにくい(悪魔のドクドク!)ため、型から剥がすときに粗くなる。

後日、2と同様の理由でおへそ丸出し案も却下されました。


さて、ここまできたら必死のデコルテ防衛戦。
しかし、この部分も胸があるため、型が結構深い溝になってしまうので、綺麗にカタチづくれるのは4回に1回です(今、4回やって1回成功しました)。

でも、ここまで諦めたら、もう何の為に数ヶ月費やしてきたかわからないので、奥の手を使うことにしました。


取り出してきたのは、分厚いニッセンの雑誌。
ぱらぱらぱらとページをめくり、下着のページを開きます。
コートとかTシャツのページは絵描く時に何回もひらいたけど、このコーナーは初めて。
苦手なんだよな、このコーナー。だって、なんだか「濃すぎる」んだもの。

かくしてブラジャーで補強することになりました。
上手くいったか否かはまた次の機会に。To Be Continuied!!



~B31教室で壁紙制作~
ただ今、我が大学では大規模な改修工事が行われています。
校舎全部を立て替えるという壮大な計画!なんだって。

そんな訳で、今年の夏休み、文芸学科の校舎が壊されることになりました。
そんな訳で、その校舎の壁にラクガキをしていいことになりました。
そんな訳で、筆者はもう夏休みに入ってるのに学校に通っています。

夏休みだからだーれもいません。
消しゴムのカス、まき散らし放題。
教室の室温、26度に設定し放題。
疲れたらお昼ねし放題。
まさにやりたい放題。

もう少しで1週間。とりあえずここまでできました。

メイキング・オブ・ほにゃららほにゃらら-壁画制作07.29

きっと明日もやりたい放題。
世の中には「ラテックス」っていうモノがあります。
カンタンにいえば、「液体ゴム」。
もう少しフクザツにいえば、「"悪魔"の液体ゴム」。

alansmithyのブログ

こいつが、その、「"悪魔"の"どくどく"液体ゴム(もう少しだけフクザツに言ってみた)」。
ね、いかにも悪そうな黒いプラスチックの瓶に入ってるでしょ。


特殊メイクとかでよく使われるそうなのですが、筆者は人形作りに使っています。
卒業制作でパペットアニメーション(『コープスブライド』とか『ロボット パルタ』みたいな)を作ることになったから。

そのパペットの外皮をこのラテックスで作ることにしたのですが…


ほんと、こいつ厄介ものでね!

乾くのに時間がかかるわ、
乾いても型から剥がれるわ、
剥がれた所は茶色く変色するわ、
変色してからニオイを嗅ぐとなんだかスルメイカみたいなニオイがするわ、

もー手に負えない!

でも、たまーに(そして部分的に)成功した時に得られる人肌感はとても捨てがたいモノがあります。

だからもう少しこの黒い瓶と付き合います。