カクテルレシピの暗記で、悩む方へ(2) | バー開業講座・老舗バー60年の秘伝とは?

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このところ、原点回帰で、何度も取り上げたテーマです。


前回からの続き


●カクテルレシピ通りに作成したカクテルは、せいぜい「まあまあ美味しいカクテル」で、「素晴らしく美味しいカクテル」ではない!という事???



どういうこと?と、思われる方も多いでしょう。



どうやら、世の中は、カクテルレシピ通りに作るのが、当たり前と、思っていらっしゃる方が、多いようですから・・・





●でも、ちょっと、考えてみて下さい。


「素晴らしく美味しいカクテル」を、「カクテルレシピ」にしようと考えた時、あなたなら、どうしますか?



まず、そのカクテルに入っている材料についてですが、ありのまま、そのままを書く人もいるでしょうが、あまりにも多くの材料を使用するようであれば、


一部を削除して、分かりやすくしようと思いませんか?





●「素晴らしく美味しいカクテル」ではなくても、「美味しいカクテル」となるのであれば。


そうすることで、そのカクテルを、より多くの人に普及することができるのであれば!





●また、これは、材料の分量についても同じ事が言えます。


そのカクテルの材料について、ありのまま、そのままを書く人もいるでしょうが、あまりに、細かな指定で、8mlとか、13mlとか、書いてあったら、見るのも嫌になると思いませんか?


・・であるなら、5で割り切れるような数字で、5ml、20mlとか書いてあったり、分数表記で、1/2、1/3の方が、分かりやすくて、覚えやすいでしょう!




これが、「カクテルレシピ」というものです。ですから、


一般的なカクテルレシピは、絶対のものではない!と、いうことなのです。




私は、そう考えています。





●もちろん、異議を唱える方も、反論もあることでしょう。


カクテルレシピは、材料が同じでも、ほんの少し分量が違えば、カクテル名が変わります。





●カクテルレシピ通りに作るのが、バーテンダーの役目である!と、徹底的に唱えられる方もあります。


レシピに手を加える事自体、タブーで、おこがましいことである!と。


それは、それで、ひとつの正しい意見として、それで良いと、もちろん思っています。ただ、私は、変わり者なので、


正しい事が、たったひとつだけ!とは考えない人なのです。





●「カクテルレシピ」の本来の役割が、誰でも、どこでも、「美味しいカクテル」が飲めるようにすること!であったとするならば、


「素晴らしく美味しいカクテル」を作れるように、そのカクテルレシピを参考にして、創りだすのもバーテンダーの役割だと、私は思います。




●ですから、「カクテルレシピ」に偏りすぎてしまった、今の、この世の中の風潮や、業界の常識を、ひとつの正しい考え方ではあるけれども、他にも、正しい考え方があるよ!と言いたいのです。




●「バー」で提供される「カクテル」について、「カクテル名」や「カクテルレシピ」が、先行してしまい、バーテンダーも、お客様も、そこに縛られすぎのような気がするのです。




●「カクテル名」や、「カクテルレシピ」は、「美味しいカクテル」の標準にすぎない!



・・・なかには、「まあまあ耐えれる味のカクテル」というようなカクテルレシピもあり、レシピ通りでは、かなりまずい!ものもあります。


バーテンダーも、お客様も、「カクテル名」と、「カクテルレシピ」の呪縛から開放されるべきだと思うのです。




●もちろん、「カクテル名」でオーダーをする事自体に、雰囲気やムードを演出する部分もあり、それは、それで、大事にしていかなければならない部分だと思います。



カクテルレシピの暗記で、悩む方へ(3)へつづく・・・




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